【Hot Wheels ’55 CORVETTE® 2018-45/365 THEN AND NOW 3/10】
マテル製 税抜き定価300円
実車解説
コルベットはアメリカの自動車メーカー、ゼネラル・モーターズがシボレーブランドで販売しているスポーツカー。
アメリカを代表するスポーツカーで、1954年に誕生した初代C1型から最新型の7代目にあたるC7まで、一度足りとも途切れることなく生産され続けています。
コルベットの誕生の契機となったのは第二次世界大戦でした。
戦争が終わり、欧州戦線から復員してきたアメリカ兵が、ジャガーやアルファロメオなどのヨーロッパ製スポーツカーを持ち帰り、大変な人気となったのです。
世界初のモータリゼーションを果たしたアメリカでしたが、第二次世界大戦以前に生産されていたのはもっぱら実用的な大衆車、もしくは成功を誇示するための高級車で、「走ることを楽しむ」という貴族的嗜好を求めるスポーツカーはどのメーカーも力を入れていなかったのです。
ヨーロッパ製スポーツカーの人気を察知したアメリカの自動車メーカーは、どこもこの新しい市場を開拓すべく開発を急ぎました。
ゼネラル・モーターズが送り出した初代C1コルベットは鋼鉄製フレームにFRP製の外装を取り付けるという、それまでの大量生産重視の構造とは一味違うヨーロッパのスポーツカーを模した設計でした。
もっとも最初期のコルベットはエンジンもV6と非力で、最新技術であったFRP外装の不備も目立ち、「スポーツカー風の車」の域を出ず、クレームと販売不振に苦しみました。
しかし、マーケティングとモデルチェンジの先駆者であるゼネラル・モーターズはコルベットの欠点を次々と改修し、まったく新しい車へと変身させます。
FRP製ボディの初期不良をクリアし、高出力のV8エンジンが搭載されたコルベットは「軽量のボディに、不釣り合いなくらいパワーのあるエンジンを積む」というアメリカンマッスルカーの原点とも言える存在へと生まれ変わったのです。
C1コルベットは1954~62年まで生産されましたが、フルモデルチェンジに近いマイナーチェンジを何度も繰り返し、最初期の54年型と62年型ではエンジン、外装共に全く違う車と言ってもいいほどスタイルが違います。
55年型コルベットはV8エンジンのオプションが追加されたばかりで、まだまだ発展途上だった時代のモデル。
56年以降はレースなどにも参加するようになり、加工しやすいFRP製ボディも相まって、改造車のベースとしても重宝されるようになるのですが……
地味ながらも、これからの発展を控え、牙を隠したコルベット。
それが55年型のコルベットなのです。
購入日記
息子と下北沢のウェアハウスまで行ってきました!!!
暇さえあれば私の部屋に出入りする息子。
私のコレクションを手にとっては、「なんていうくるま」「どこでかったの」「ほんものある?」と尋問してきます。
ダースベイダーカーを手にとった息子に、ついつい「それは下北沢にある、ホットウィールだけしか売ってない店で買ってきたんだよ」
と口を滑らせると
「ホットウィールせんもんてん、いきたい!!!」
となるのは当然の流れで。
息子をひきつれ、はるばる下北沢まで行くことになったのです。
家から下北沢まで1時間半ですが、モーターショーにも行った息子にとっては余裕だったみたいで、4歳児ながらずっといい子にしてました。
ウェアハウスに向かうと…… 早く付きすぎて開店していなかったので、息子の要望でクレープを食べさせつつ時間潰し。
腹ごしらえもすんだところで、いざ! 親子でウェアハウスです!!!
息子は店内全部がホットウィールになっていたウェアハウスに圧倒されたみたいで、とりあえず手頃なホットウィールをとっては眺め、とっては眺め。
ウェアハウスは実車系モデルだと500円とか普通にするので、息子にも予算を伝えて見守ります。
背がまだまだ低いので、上の棚のホットウィールは抱っこして見させたり。
息子は最初ワイルド・スピードアソートのフォード・エスコートが気に入っていて、これにする!
と決定しかけてましたが、ブリスター無しの袋売りリース品コーナーを発見した瞬間、そこにひっついてひたすらリース品を漁りだす。
「これはめずらしい?」「これはにんきある?」「これは本物ある?」と4歳児にしてすでにあっち側の深みに入った者のセリフを連発する息子。
なのでここは親らしく、
「いいか息子。珍しいとか人気があるとか、本物があるとかじゃない。自分が本当にカッコイイって思ったのが、一番いいんだよ」
とアドバイス。
それからしばらくして、「これにする!!!」と渡してくれたのはよりにもよってミステリーカー!!!
いや、わが息子ながらよく本能でこれを選ぶわ。
感心しつつ、今年の収拾テーマにそって55コルベットを390円で購入し、ついでに娘へのお土産も買ってウェアハウスを出発。
私の趣味である模型店へと足を運んだわけです。
息子が購入したのは’92フォードマスタング。
2012年のミステリーモデルで、ブラックにシルバーのライン、ホットウィールロゴと実にカッコイイ!!!
私もこのモデルはカーズオブディケイドのを一台持ってますが、相手にならないくらいのカッコよさ。
他にもいっぱいあったのに、よりによってこれを選ぶとは。
息子、確実に英才教育が効いてるみたいです(笑)
娘へのお土産として買ったゴッタゴー。
息子と娘はよく一緒にモデルカーズのホットウィールファンクラブの記事を眺めるのが日課なのですが、ピンク好きの娘がかならず「こえ、みいの!!!」と指差すので喜ぶだろうと思って買ってきたんです。
娘に渡すとにへら、と笑い「みいのといえ!!!」と言いながらぬいぐるみを座らせてトイレさせてました(笑)
娘は現在絶賛トイレトレーニング中なんですが、ゴッタゴーのご利益か上の息子よりもはるかにスムーズにことが進んでます。
娘以上に奥さんに大好評で、「可愛いし、デザインもふざけながらもしっかりしてるし、今までのホットウィールで一番好きかも」と大好評。
うんちおしっこちんちんブームの息子も相当気になるみたいなんで、我が家にゴッタゴーはまだまだ増えそうです。
ちなみにゴッタゴーについては「ホットウィール情報まとめ」の管理人、ホットウィールにわかマニア氏の執筆した
見た目だけじゃない、遊び心溢れるトイレカー!GOTTA GOのレビュー。[DTX18]
の記事にて、詳細なレビューが読めるので興味ある人はぜひとも一読してください♪
商品解説
全長 67㎜
全幅 29㎜
全高 18.5㎜
実車の全長が4239㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/63スケールとなります。
ホットウィールの’55コルベットは2012年にメタルボディ&シャシー、リアルライダー履きの豪華版シリーズ「Hot Wheels Boulevard ahead its time」にラインナップされたもの。
ホットウィール化にあたってのデザインはリーウェイ・チャン氏が担当しています。
こぶりながら重塗装版デビューのアイテムだけあり、プロポーションはしっかりしているのですが……
実は今回初のベーシックカー入りにあたり、それまで別パーツだったフロントグリルがボディと一体成型になっています。
重塗装版をベーシックカーにするためのコスト削減なのでしかたないとはいえ、フロントグリルはC1コルベットの顔なので、ちょっと残念なポイントです。
こうなると金型変更前の重塗装版モデルがますます欲しくなってきますね。
このモデルは2018年のベーシックカーとして、セグメント「THEN AND NOW」にラインナップされたもの。
ボディはアルミダイキャスト製で、均一なグロスブラックでペイントされたちょい悪な印象。
タンポで表現された白いレーシングストライプもキマってます。
コルベットのロゴやヘッドライトなどは彩色無しですが、これはこれでホットウィールらしくていいですね。
インテリアはレッドのプラスチック成型。
実車のコルベットもインテリアは赤の個体が多いのでスケールモデル的にも正しいですし、なにより黒に赤、って最高に映える色の一つなので配色的にバッチリなんですよね。
フロントガラスはファクトリーフレッシュな印象のクリアー成型。
シャシーはシルバーのプラスチック製。
ホイールはリムがレッドメッキされた「MC5(マッスルカー・ファイブスポーク)ホイール」を装着しています。
’55 Corvette TM GM
©2012、 ’17 Mattel
Hot Wheels
K32 FJX90
1186 MJ,1,NL
made in Malaysia
と刻印されています。
ホットウィールのベーシックカーなのでマレーシア製ですね。
並べてみる
どれと並べるか迷いましたが、アメリカンマッスルカーとして、一度も歴史が途切れることなく続いている同士の始祖として、’65マスタングコンバーチブルとの記念写真。
【Hot Wheels ’65 MUSTANG 2012 CARS OF THE DECADES 16/32】
自分の記事を読み返してみたんですが、実はマスタングは結構持っていることに気が付きました。
揃えるならマスタングのほうが早そうですけど、今年はコルベットな一年と決めているのでどれだけ集まるかが楽しみです。
一番好きな2代目がなかなか手に入らないんだよなあ……
終わりに
というわけで230台目のコレクション、’55コルベットでした。
ウェアハウスを出た後、下北沢の老舗模型店に行で最近マイブームなミニスケールの戦車プラモデルをあれでもない、これでもないと迷いながら手にとっていると、真剣な目をした息子が
「おとうさん。めずらしいとか、にんきがあるとかじゃない。じぶんがかっこいいとおもうのをえらぶのがいちばんなんだよ」
と超上から目線でさっきウェアハウスで言ったことを言い返されました(笑)
いや~ 子供って親が言ったこと、隅々までしっかり憶えているものですね。
下手な発言できません(笑)
帰宅した息子は母親やおじいちゃんおばあちゃんに
「しもきたは、かべがほっとうぃーるでできてて、いっぱいいっぱいいっぱい、いーっぱいふだんはかえないにんきのあるのがいっぱいだったんだよ!!!」と武勇伝を語ってました。
すんごく楽しかったので、また連れて行こうと思ってますw
【コレクション台数 230台】
【コレクション使用額 89163円】
コメント