【LINTOY CHEVROLET CAMARO】
リントイ製 税抜き定価???円
実車解説
シボレー カマロはアメリカの自動車メーカー、ゼネラル・モーターズがシボレーブランドで販売しているマッスルカー。
「カマロ」とは古フランス語であるフランシア語で「友人」を意味し、大ヒットしたフォードマスタングやクライスラーのプリムスバラクーダなどのポニーカーに対抗して誕生しました。
このカマロは1982~92年に生産されていた3代目。
80年台のマッスルカーは70年台のハイパワー競争の末期に誕生し、排ガス規制で牙を抜かれ、最終的に「見た目はパワフル、中身はマイルド」たちとはガラリと変わり、デザインは特に当時のヨーロッパ車をかなり意識したものとなりました。
オイルショックやベトナム戦争の失敗など、全体的にアメリカが自信を失っていた時代でしたから、「パワフルなアメリカらしさ」よりも「省エネでクレバー」なことが求められていたのかもしれまん。
3代目カマロも当時のブームに則りヨーロッパ車を意識したデザインとなっていました。
ただ、中身はアメ車の魂を失ってはおらず。
4気筒のエントリーモデルからV8エンジン搭載の本命まで用意され、最盛期には年間25万台を販売するなど歴代カマロの中でもセールス的には大成功した一台でもあるんです。
カマロを初代から並べて比べたとき、どうしても偉大な2代目やトランスフォーマーな5代目の影に隠れがちですが、オイルショックを乗り切った2代目からバトンタッチし、次の時代へと「カマロ」の名を残す役割を果たしたと考えると実は歴代で一番成功したカマロなのではないでしょうか?
商品解説
前回謎のXカーとして紹介したこのミニカー。
コメント欄にてXel氏といなづまびし氏の情報提供をいただき、正体が判明しました。
情報提供、本当にありがとうございますm(__)m
車種はXel氏に「3代目カマロではないか?」と指摘されたので調べてみたところ、特徴的なボンネットの凹みやヘッドライトの形状から、3代目カマロだと特定できました。
実車と比べるとちょっとずんぐりしていますが、これはミニカー化によるディフォルメ以上に前の持ち主が踏みつけてボディが歪んでいるのが原因と思われます。
生産メーカーに関しては、いなづまびし氏から「ホイールの形から香港のリントイ製」との情報をいただき、調べてみたところこのモデルと同一の商品は見つけられませんでしたが、他のリントイ商品を見てみるとこのモデルとまったく同じホイールを履いたモデルが多数確認できました。
メーカーも「リントイ」で間違い無いと思われます。
※さらにその後Xel氏から指摘をいただき、「リントイはシャシーがダイキャスト製で大柄なのが特徴で、作りが合致して無い」との指摘をいただきました。
私もこのあたりに詳しくないので、暫定的にリントイ? としておきますが、より詳しい詳細が分かり次第、また記事を加筆していきたいと思います。
「リントイ」はスーパーカーブーム当時「LINMOBILE」というシリーズでミニカーを展開しており、日本やアメリカなど、様々な国にミニカーを輸出していました。
当時はまだ香港がイギリスの一部だった時代。
資本主義ながら人件費が極端に安く、様々な玩具メーカーが香港を拠点に玩具を生産していました。
ホットウィールやトミカも香港を拠点に生産していたモデルがあるのは有名な話ですね。
そんな外国勢を尻目に、香港で生まれたミニカーメーカーは数多く、ヤトミンやジルメックス、プレイアートなどが有名どころで、ミニカー好きならば名前を聞いたこともあるのではないでしょうか。
リントイのミニカーはギミックや形状にリアリティにこだわったモデルが多く、マイナーながらも他のチープトイミニカーに負けない技術力を持っていたようです。
トレッドパターンの目立つ分厚いブラックウォールのホイールは当時のホットウィールを参考にしたもので、アメリカ市場でのウケを狙ったものだと考えられています。
おわりに
というわけで謎のXカー改め、リントイ?製3代目シボレーカマロでした。
今回は快く情報提供提供していただけたので、お陰ですぐさま正体が判明し、本当に嬉しいです。
なかなか自分一人だけの知識ではどうにもならないことってすんごく多いです。
こんなとき、助けてくれる人がいる自分は本当に恵まれていますね♪
香港系のチープミニカーは存在を知りつつもよくわからないのでスルーしてきたのですが、これからはちょくちょく買ってコレクションに幅をもたせたいですね。
わからなかったらまた情報を求めますので、そのときはよろしくお願いしますm(__)m
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