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【ダイキャスト製アンティーク鉛筆削り】フォード モデルT

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【ANTIQUE FINISHED DIE-CAST MINITURE SK611 T-FORD PENCIL SHARPENER NO.9613】

 メーカー不明 税抜き定価500円

目次

実車解説!

 フォード モデルTはアメリカの自動車メーカー、フォードが1908~27年まで生産していた自動車。

 19年間の間大きなモデルチェンジをせず、総計1500万台以上が生産されました。

 そもそもモデルTは最初から大量生産を見込んで開発されたわけではありません。

 当時フォードがラインナップしていた最上級グレードのモデルK、小型車であるモデルN、R、Sの中間を埋める中型自動車として1908年に発売されました。

 競合するライバルメーカーの中型自動車がどれも1000ドルを超えていたのに対し、モデルTは850ドル。

 機械的な信頼性も高く、年間1万台を超える当時のアメリカでは考えられないような大ヒットとなったのです。

 飛ぶように売れるモデルTを見てフォードの創始者、ヘンリーフォードは他モデルの生産を全て中止し、モデルT一本に注力して生産することを決定します。

 モデルTを大量生産するために、当時最新の労働管理理論であった「テイラーシステム」を取り入れ、ベルトコンベアー式の工場や部品の共用化、工場労働者の徹底した管理によりモデルTは生産数はどんどん上がりますが、価格は年を追うごとに下がっていきました。

 「工場で働く労働者自身が買える」ことを目標に掲げ、1925年には290ドルという初期モデルの半額以下までダウンしています。

 モデルTは生産中に細かなマイナーチェンジは行っていますが、どれも生産の効率を上げるものがほとんどで、「もっとも塗料の乾きが早いから」という理由で全ての車輌が同じブラックの塗料で塗られました。

 こうしてアメリカ全土に行き渡り、フォードを巨大企業にの仕上げる原動力となったモデルT。

 ただの自動車である以上に、文化的、経済的にも社会に与えた影響は大きく、現在のような大量生産される自動車の始祖として世界の歴史を変えた自動車となったのです。

 しかし、そんなモデルTにも終わりの時がやってきます。

 モデルTが売れ続けていた時代、買っていたユーザーはそのほとんどが初めて自動車を買う人達でした。

 そのユーザーが新しい車を買おうと思ったとき、古めかしいモデルTを再び選ぶわけがありません。

 1920年台中盤、歴史上初めて起こった「買い替え需要」に目をつけたゼネラル・モーターズはスタイリングに優れ、高級感をアピールした大衆車「シボレー」を送り出します。

 モデルTもボディカラーやタイヤのオプションを用意してシボレーに対抗しますが、基本設計の古さやあまりに大量生産されたため陳腐化したイメージによりシェアがどんどん削られていきました。

 さすがのヘンリー・フォードもこの状況にあがらうことはできず、モデルTは1927年に長い生産期間を終えることになったのです。

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購入日記!

 ななななんと!!!

 奥さんがT型フォードの鉛筆削りを買ってきてくれました!!!

 土曜部に息子と一緒にトイザらスで買い物していたとき、気がつくと携帯電話に奥さんから不在着信がが5件くらい入っていました。

 びっくりして電話をかけたら、

 「出かけた先でフォードの鉛筆削りを見つけたんだど、あなたの集めてるサイズのミニカーみたいだから欲しい?」

 という内容。

 残念ながらその日は私が電話に気がつくのがおくれたせいで奥さんはそのまま帰宅してしまったのですが、なんとこのたびわざわざ買ってきてくれたんです!!!

 購入したのは以前WELLYのフォルクスワーゲンビートルロンドンバスを購入した「ニコアンド」というファッション雑貨店。

 私がミニカー好きなんで、奥さんは一人で出かけるときも必ずチェックしてくれていたみたいで。

 「ホットウィールと比べるとちょっと大きいけど、嫌じゃないかしら?」

 とか言いながら渡してくれたのですが、いやいやいや!!!

 愛する奥さんからのプレゼントですから、嫌どころかめっちゃめちゃ嬉しいです!!!

 購入金額は500円とのことでした。

6面図!

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商品解説!

 全長66㎜(ホイールベース51.2㎜)

 全幅45㎜

 全高53.1㎜

 実車のホイールベースが2540㎜なので、計測すると正確なスケールは1/49スケールとなります。

 この鉛筆削り型フォードモデルTは雑貨店や土産物店で販売されており、いつから販売されていたか、正確なことはわかりません。

 「アンティーク ダイキャストミニチュア」というシリーズの一つで、車のみならず航空機や建物、キャッシュレジスターから恐竜にいたるまで数多くの種類があります。

 このモデルを調べていて初めて知ったのですが、「鉛筆削りつき玩具」というのはコレクション対象としては伝統あるもので、ネットをちょっと検索するだけでたくさんの専門店が出てきました。

 ただ、残念ながらこのモデルTを販売している正確なメーカーはわからずじまい。

 パッケージに二人の子供が遊んでいるロゴが小さくプリントされていますが、これだけではしらべようが無く。

 「SharpenKing」というネットショップでこのシリーズが数多く販売されていますが、ここが生産しているメーカーかはわかりませんでした。

 パッケージには「MADE IN CHINA」と記載されており、もっと正確にいうと香港製のようです。

 1917年型モデルT クーペを立体化しており、ボディはアンティーク調に仕上げられたダイキャスト製。

 車体のシルエットを上手く捉え、ほどよくディフォルメしてレトロな雰囲気を醸しだしています。

 シャシー、サイドスカートはプラスチック製で、ナンバープレートには「1917」の文字が刻印されています

 タイヤもプラスチック製で、ブラックにペイントされた金属線のシャフトで連結しており、走らせてみると意外と早くて驚きでした

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 シャシー裏側に刻印は無し。

 鉛筆削りの刃に

   STAITH LESS
   STEEL   

 と刻印されています。

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 軟質樹脂で成型されたソフトトップは可動式。

 指で軽く突くだけで後ろに倒れます。

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 弾性のあるプラスチックで成型されているので、取り外しも可能。

 裏側には「MADE IN CHINA」の刻印があります。

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 ソフトトップを外した状態。

 このモデルはクーペタイプを立体化したものなので、このほうがスポーティーで格好いいかもしれません。

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 簡素ながらも味わい深いインテリア。

 ステアリングは無理矢理ハンダ付けで固定されているように見えますが、ちゃんと回転します。

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 鉛筆削りなので、さっそく仕事で使っている鉛筆を削ってみます。

 削り心地はこの手の鉛筆削りとしてはごく平均的な感覚でしょうか。

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 問題なくビシっと削れました。

 欲をいうと鉛筆削り部分は完全に固定されているので、切れ味が悪くなったときに刃が交換出来ないのが問題でしょうか。

おわりに

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 というわけで116台目のコレクション、フォードモデルTでした。

 このシリーズには他にも車がたくさんあり、ベンツ300SLやオースチンFX3など気になる車輌も満載。

 奥さんのおかげてコレクションの幅がグン!!! と広がりそうです。

 いつも私のことを大切にしてくれる人がいるって本当に幸せなことですね。

 購入したミニカーは写真をとったあとはすぐに収納ボックスに保存しているのですが、このモデルTは仕事机の上に 置いて常に愛でていようと思います。

 【コレクション台数 116台】

 【コレクション使用額 38175円】 

本業はプラモデル制作の専門家「プロモデラー」です♪

 私の本業はプロモデラー、あまり馴染みの無い職業だとは思いますが、プラモデルを作る専門家です。

 3歳からプラモデルを作っている経験を活かし、誰でもお手軽にプラモ製作を楽しめるものから「いや、これ無理でしょ」みたいなマニアックなものまで。

 プラモデルを思い切り楽しむための本「ガンプラ凄技テクニック」シリーズを多数執筆しております。

 このブログを読んでいる、ミニカーコレクションの沼にハマったアナタならついでにプラモ沼にズッポリ頭までハマってもきっと……いや、必ず楽しみまくれるはずです!

 こちらのブログでプラモデルの制作テクニックを解説しておりますので、ぜひ林哲平ワールドを堪能してみてくださいね♪

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