マジョレット製 販売元カバヤ 税抜き定価360円
実車解説!
デジールはフランスの自動車メーカー、ルノーが製作したコンセプトカー。
2010年のパリサロンでデビューした電気自動車で、ルノーが展開するカーデザインの新戦略の第一弾として大々的に発表されました。
「サイクル・オブ・ライフ」と名付けられたデザインコンセプトは人生を「LOVE(恋に堕ちる)」「EXPROR(冒険する)」「FAMILY(家族を得る)」「WORK(働く)」「PLAY(遊ぶ)」「WISDOM(知恵を得る)」と6つのライフステージに分類し、それぞれに相当するコンセプトカーを製作してそのデザインを量産型の市販車へ取り入れるというもの。
デジールは「LOVE」を象徴しており、デザインはかつでマツダでも活躍し、2017年現在はルノーのデザイン部門副社長に就任しているローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が担当しています。
デザインの方向性として、ヴァン・デン・アッカー氏はルノーの企業理念である「人を中心とした車作り」をいかにデザインに取り込むか? に注力しました。
思案の結果、彼は曲面で全てを構成するデザインへと到達します。
これは自然界の生物がほぼ曲面で構成されていることから、人間らしさ、自然らしさは曲面でなければ表現できないといと考えたのです。
まるで生物のような有機曲面で構成されたデジール独特のエクステリアデザインはこうして誕生しました。
機能面ではスーパーカーを連想させるガルウイングドアと搭載し、電気自動車で問題となる充電も一般家庭で8時間、カートリッジの交換では20分と実用的なレベルはしっかりと守っています。
情熱的な心臓のような赤いデジールこそ、フランス人の考える究極のデートカーなのかもしれませんね。
デジールのデザインは2012年に発表されたコンセプトカーのアルピーヌA110‐50にほぼそのまま引き継がれ、量産車ではクリオのエクステリアデザインのベースとなりました。
購入日記!
買い物から帰ってきた奥さんから激アツニュースが飛び込んできました!!!
「いつも行くサミットにマジョレットミニカー入ってたよ。入ったばかりでまだ一台も狩られて無いから行ってくれば?」
もちろん行きますとも!!!
というわけで家の近所のサミットストア川越藤間店へとチャリでGO!!!
食玩コーナーへと行ってみると…… ありました!!!
わっさわっさと大漁状態!!!
どれもこれも選び放題。
マジョレットミニカーはある意味ホットウィール以上に人気車は入手困難ですから、入荷直後のタイミングにたまたま居合わせるとかじゃ無い限りこんな贅沢味わえません。
今回はマジョレットらしくフランス車のルノーアルピーヌA110‐50を選択。
368円にて購入し、ついでに奥さんから頼まれた料理酒とみりんも買って自宅へ直帰したわけです。
商品解説!
全幅32㎜
全高19㎜
実車のホイールベースが2625㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/64スケールとなります。
商品名は「ルノー アルピーヌA110‐50」となっていますが、このミニカーは正確? に言うと2010年に発表されたルノーのコンセプトカーであるデジールを立体化したものなんです。
これには、玩具メーカーの抱える複雑? とまではいかないんですが、台所事情があるわけで……
元々このミニカーは「ルノー アルピーヌA110‐50」として金型が製作された商品。
ルノー アルピーヌA110‐50 は記事冒頭の解説でも書いた通りデジールのデザインをほぼそのまま引き継いだエクステリアデザインをしており、外観的違いはリアウイングの有無とフロントデザインの違いくらいなんです(電気自動車とガソリエンジンを積んだレーシングカーと中身は全然違うのですが)
なのでマジョレットは先に発売していたアルピーヌ A110‐50のリアウイングとエンジンをはずし、デジールとして販売したのがこのモデルなんです。
なんじゃそりゃ!!! と怒る人もいそうですが、玩具の金型って作るのにすんごくお金がかかるんです。
プラスチックのインジェクション成型用の金型ならともかく、金属であるダイキャスト用の金型はプラスチック以上に金型に負荷がかかるため価格もすごいんです。
少しでも金型代金をペイするためのバリエーション展開って玩具には必須なんですよ。
こういう商品を見かけたときは「ここが違う!!!」 と怒るのではなく、「メーカーの担当者も、限られた予算で無理難題ふっかけられた頑張ったんだな……」と開発マンの苦労に思いを寄せてもらえるとよりミニカーを楽しめると思いますよ♪
ボディはダイキャスト製で、マジョレットらしくディテールの彫りも深くてシャープな出来栄え。
元々アルピーヌA110‐50として金型が製作されているので、デジールには無いアルピーヌA110初代モデルを意識したグリル周り◯ディテールやフロントのラインの流れの違い、リアウイングを取り外した穴なんかはありあすが、ぱっと見た印象だとデジールにしか見えないので良しとしましょう。
ペイントは素晴らしく、粒子の細かいメタリックレッドの質感が本当によくて、ちょっと見ただけだとキャンディペイントしたかのような仕上がり。
ボディサイドには実車同様にパンチングプレス風の模様が入ったシルバーのストライプがタンポ印刷で入ります。
フロントグリル周りは丁寧に塗り分けられており、非常に精密な出来栄え。
シャシーはブラックに成型されたプラパーツで、丸々車体底面につくエアダムとディフューザーとなっています。
デジールには本来エアダムもディフューザーもついておらず、かなり実車と違って見える大きなポイントの一つなのですが、ついているぶん車高が低くカッコよく見えるのでOK。
フロントガラスやエンジンフードはなぜかホットウィール謎車風のクリアーレッド成型。
実車だとスモークのかかったガラスで、金型流用元であるアルピーヌA110‐50はきちんとスモーク風プラパーツで再現されているのでなぜわざわざクリアーレッドで成型したかは謎です。
インテリアはブラックのプラパーツでの成型。
タイヤはマジョレットミニカーでよく見られるビレット風5本スポークのものを履いているのですが、実車もこれによく似たホイールを履いているので雰囲気はバッチリです。
majoRETTE
REF:224H
MADE IN THAILAND
ECH:1/64
RENAULT ALPINE A110-50
と刻印されています。
デジールですが、バッチリと「RENAULT ALPINE A110-50」と刻印されています。
タイ製ですね。
同じマジョレットミニカーのルノー クリオスポールとの並び。
この4代目クリオはデジールのデザインコンセプトを受けて、新しいルノー車として誕生したもの。
フロントグリル周りにデザインはよく似ていますね。
おわりに
というわけで193台目のコレクション、ルノー デジールでした。
今回の記事は最初「ルノー アルピーヌA110‐50」として書いた記事を大幅にリライトしました。
私、最初はてっきりルノーアルピーヌA110‐50だとばかり思っており、実車の写真としっかり見比べたりもしなかったのでそのままルノーアルピーヌA110‐50として記事を書いちゃったんですよ。
フロントやエアダムの有無どころか、リアウイングが無いことにも気づかす最初に書いた記事では恥ずかしいことを書きまくっていました。
気がついたのは、いつもコメントをくださるみなさんのおかげです。
私は2年くらい前まで自動車にまったく興味が無く、普通自動車と軽自動車の違いすら知らないくらいでした。
このブログをやっている理由の一つに、自動車について詳しく勉強したいということがあります。
詳しい実車解説を書けば、そのたびに知識が増えて詳しくなるんじゃないかと毎回2時間くらいかけて調べているのですが、今回忙しさにかまけて怠ったらこの通り。
もっと詳しくなって、ブログを見てくれるみなさんのためになる記事をもっとたくさんかけるようになりたいですね。
今回は5踏みさん、本当にありがとうございました!!!
アルピーヌA110‐50を手に入れたら、こんどこそしっかりレビューをやり直しますね♪
【コレクション台数 193台】
【コレクション使用額 65995】
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