【siku SK0861 Lanz Bulldog】
ジク製 税抜き定価440円
実車解説!
ランツブルドッグはかつてドイツのマンハイムにあった工業メーカー、ランツ社が1920年台から製造していたトラクターです。
安く質の悪い燃料でも駆動し、製造と管理の容易な「焼き玉エンジン」を搭載。
第二次世界大戦中は軍用車両として、物資の運搬や野砲の牽引などにも活躍しました。
頑丈な構造と整備のしやすさでドイツ国内のみならず、世界中に輸出されています。
日本にも輸入されており、北海道の開拓などに使用されました。
購入日記!
新年初の家族でお出かけ!!!
向かうは川越。
川越しかありません。
「今日は川越に行くよ!!!」
と朝起きたばかりの息子に伝えると、
「かあごえいく、かあごえ いくよ?」
とご飯を食べるのも忘れて川越コールが止まりません。
今日はとことん息子の好きにさせようと奥さんと話していたので、息子が飽きるまで徹底的に遊ばせました。
いつもはオムツを変えるついでに15分くらいしか寄らない丸広百貨店のおもちゃコーナーでは、時間を忘れてず~っと展示品のおもちゃで黙々と遊ぶ息子。
ミニカーくらいなら買ってあげるよ? と語りかけるものの、展示品のおもちゃに夢中な息子はミニカーなんて眼中には無く。
気がついたら1時間40分以上経過しており、さすがに帰るか、と「おーちゃやさん、おーちゃやさん」と眠そうにしながらもまだまだ遊びたりなさそうな息子をベビーカーにセット。
帰り際に目星をつけていたジクのランツブルドッグをささっとレジへ持って行き、483円にて購入したわけです。
6面図!
商品解説!
全長60㎜
全幅33㎜
全高43.5㎜
ランツブルドッグは様々なバリエーションがあり、このモデルがどれを立体化したのかわからないので、正確なスケールはわかりません。
実車の写真を見た印象だと、おそらく1/55~60ぐらいの間ではないでしょうか。
ボディはずっしりとしたダイキャスト製。
一番目立つ部分にダイキャストが使われていいると嬉しいですよね。
シャシーはプラスチック製で、排気管など飛び出した部分は子供が安全に遊べるように軟質樹脂で成型。
で、ジクの軟質樹脂パーツってめっちゃ頑丈なんです。
息子に以前与えた路面電車はパンタグラフ部分が軟質樹脂なんですが、度重なる噛みつき攻撃にも耐え、少し向きが傾いたくらいでいまだに壊れていません。
タイヤはプラスチック製。
ゴムタイヤを履いているジクのスポーツカー勢よりも早く走るのが意外な発見でした。
車体後部には荷台など、ジクから販売されているトラクター用アタッチメントパーツを装着するためのアタッチメントがあります。
造形的には少ないパーツ数ながら、ディテールが多い戦前のゴツゴツしたトラクターの特徴を余すところ無く再現。
クランクシャフトから繋がる動力ベルトなど、表現の難しい部分も上手にディフォルメされており、設計者のセンスを伺えますね。
今回購入したモデルはグリーンですが、以前はブルーのモデルが販売されていたようです。
実車のランツブルドッグはブルーで塗装されていた車輌が多く、こちらのモデルも欲しくなってきますね。
車体裏には
0861
siku
CE
と刻印されています。
乗用車やスポーツカーには排気量や最高速度など、実車のスペックが細かく刻印されているジクのミニカーですが、シャシーの面積が少ないトラクターでは簡素な表記のようです。
シャシー裏に生産国の表示はありませんが、メーカーのホームページによると中国製とのことです。
ハードトップは脱着可能。
屋根はプラスチックでピラーが軟質樹脂製。
軟質樹脂のおかげで脱着もスムーズ。
本体の塗膜を痛めることもありません
ハードトップを取り外した状態。
ランツブルドッグというと、どちらかというとこの状態のほうに馴染みがある人のほうが多いのではないでしょうか。
正面に鎮座する「焼き玉」。
ランツブルドッグは「焼き玉エンジン」を搭載しています。
この「焼き玉」を火で炙って燃料の燃焼を始めてからクランクで起動するという、今のガソリンエンジンやディーゼルエンジンに慣れ親しんだ我々からすると想像もつかないようなエンジンですね。
聞いただけだとすぐ爆発しそうな印象を受けますが、構造が簡単で製造も容易、かつ低質な燃料でも動くことから、第二次世界大戦以前に農耕機や船舶に広く使われていました。
戦後はエンジンの小型化や燃料の確保が容易になったことから廃れてしまいましたが、今でも熱心な焼き玉エンジン愛好家が存在するらしいです。
おわりに
というわけで61台目のコレクション、ランツブルドッグでした。
ジクのミニカーはトラクターこそがメインコンテンツ。
これまでスポーツカーを中心に集めていましたが、やっと本道に到達した感じです。
ランツブルドッグを選んだのは、AFVモデラーな私に一番馴染みの深いアイテムだったから。
プラキットは存在しないのですが、ブラスモデルから発売されていたレジンキットが猛烈に格好良く、買うかどうか本気で迷ったことも。
レジンキットは何万円もしますが、ミニカーだと気軽にコレクションできるのがいいですね。
今年は積極的にトラクターにも手を出していくかな~♪
【コレクション台数 61台】
【コレクション使用額 19411円】
本業はプラモデル制作の専門家「プロモデラー」です♪
私の本業はプロモデラー、あまり馴染みの無い職業だとは思いますが、プラモデルを作る専門家です。
3歳からプラモデルを作っている経験を活かし、誰でもお手軽にプラモ製作を楽しめるものから「いや、これ無理でしょ」みたいなマニアックなものまで。
プラモデルを思い切り楽しむための本「ガンプラ凄技テクニック」シリーズを多数執筆しております。
このブログを読んでいる、ミニカーコレクションの沼にハマったアナタならついでにプラモ沼にズッポリ頭までハマってもきっと……いや、必ず楽しみまくれるはずです!
こちらのブログでプラモデルの制作テクニックを解説しておりますので、ぜひ林哲平ワールドを堪能してみてくださいね♪
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