【Hot Wheels RODGER DODGER™ 2017‐73/365 HOLIDAY RACERS™ 3/5】
マテル製 税抜き定価300円
実車?解説!
ロジャーダッジャーはホットウィールオリジナルデザインのホットロッドマシン。
1973年型ダッジチャージャーにスーパーチャージャーつきの超巨大エンジンを搭載した車で、ぱっと見たところ「カッコイイ普通のホットウィール」なのですが……
実は当時のアメリカにおける車事情を知っていると、「なるほど!!!」と納得するカスタムが施された奥深いホットウィールでもあるんです。
1960年台後半パワー競争に明け暮れたアメリカンマッスルカー達ですが、排ガス規制とオイルショックのダブルアタックで70年を境に急速にパワーダウンしていきます。
かつてはクライスラーのマッスルカーの象徴だったチャージャーも1973ともなればすっかり牙を抜かれたオオカミも同然。
パワーダウンを誤魔化すためにラインナップされたラグジュアリー主体のモデル「SE」ともなればかつてのチャージャーを知っている人の瞳にはどうしょうもない車に写ったのではないでしょうか?
1968年に誕生したホットウィールもオイルショックの影響は免れ得ず、当初のスペクトラフレームカラーやトーションバーサスペンションは廃止され、73年には新規金型商品が3つまで落ちこむまでに。
きっと当時のアメリカの子供達も車への夢や情熱が薄れていたんじゃないでしょうか?
そんな73年型チャージャーSEと最も軟派で腰の弱いチャージャーにボンネットからはみ出る巨大な60年台後半の最強パワー時代のエンジンを搭載し、「これが本物のチャージャーだ!!! アメリカンマッスルカーたるものこれくらいじゃなきゃいかん!!!」と新生させたのは…… Mr.ホットウィールことラリー・ウッド御大でした。
こうして誕生した「俺のチャージャー」ことロジャーダッジャーは人気モデルとなり、現在まで3回も新規金型が作り直されて販売が継続しています。
これほど多数にわたって金型まで興し直されているホットウィールは他にほとんどありません。
多数のホットウィールが発売される中でも強い人気を誇っているロジャーダッジャー。
70年台中盤のアメ車とホットウィールが最も苦しかった時代を支えた実力が、いつの時代になってもブリスターを通じて伝わってくるのかもしれませんね。
購入日記!
元々色差しのみでのカスタム講座用にと購入していたダッジラム1500を開封して以来、ダイキャストボディかつカッコイイ謎車が欲しくてたまらなくなりまして。
ナイトロドアスラマーとナイトシフターをサーチだ!!! とまたもやイオン大井店に突入してきました。
だだん!! とぶら下がっているブリスターコーナーに陣取り、奥の奥までしっかりサーチ。
平日の午前10時にホットウィールコーナーに居座る35男…… と自身の痛さも痛感しつつもカスタムホットウィールの誘惑には勝てず。
30分くらいかけて全部のブリスターをチェックしたのですが…… お目当てのナイトシフターとナイトロドアスラマーは無し!!!
でも奥からバレンタインカラーのロジャーダッジャーを発見!!!
このモデル、めっちゃ欲しかったんですよね。
超ラッキー!!! と213円にて購入したわけです。
商品解説!
全幅29.9㎜
全高20.2㎜
ロジャーダッジャーのモチーフとなった1973年型ダッジチャージャーSEはの全長は5207㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/71スケールとなります。
ロジャーダッジャーは先程紹介した通り非常に歴史のあるモデルで、初版が発売されたのは1974年のこと。
最初期のモデルはエンジン部分をラリー・ウッドデザインのオリジナルホットウィールであるSTRIP TEASERから流用したものとなっており、まさしく「弱体化したチャージャーに無理矢理強力エンジンを搭載した」モデルだったわけです。
金型は合計三回作り起こされており、74年の初版、2001年の二代目、2015年の3台目と三期に分かれています。
このモデルは2017年のベーシックカーとしてセグメント「HOLIDAY RACERS」にラインナップされたもの。
金型としては2015年に作られた3代目ロジャーダッジャーとなっています。
3代目モデル最大の特徴は初代、2代目ともダイキャスト製だったエンジンがプラスチック製となり、エンジンフードから直接V字に突き出していた8本のエグゾーストパイプが車体側面から突き出すように変更されています。
初代の形状を踏襲している二代目と違い、形状的にも大幅に変わっているので3代目はある意味で「RODGER DODGERⅡ」と言えるかもしれません。
ボディはダイキャスト製で、1973年型チャージャーの特徴である3つならんだオペラグラス型ウインドウもしっかりと再現。
バレンタインをモチーフとされたペイントが施されており、メタリックレッドの下地にチョコレートやハートを模したグラフィックがタンポ印刷で入ります。
エンジン・インテリアは一体となったクロームメッキ仕上げのプラパーツ。
3代目にしてプラとなったロジャーダッジャーの証であるエンジンですが、おそらく歴代で最もシャープで作り込まれたディテールなのでプラ製だからといって見劣りすることはまったくありません。
エグゾーストパイプが車体側面へ抜けるようになった分全体的に一回り大きくなり迫力も満点。
入手しにくい人気モデルじゃなかったらガンガン改造に使いたいパーツですね。
シャシーはバンパーと一体式のブラック成型のプラパーツで、ライトの形状なども73年型チャージャーが改造元であることが確認できます。
ホイールはゴールドメッキされた「5SP(ファイブ・スポーク)ホイール」を装着。
レッドのボディにピッタリの配色で、特別な日を祝うホットウィールに相応しいチョイスとなっています。
RODGER DODGER™
©1970,15 Mattel
Hot Wheels
J42
1186,MJ,1,NL
made in MALAYSIA
と刻印されています。
ベーシックカーなのでマレーシア製ですね。
‘67シェベル™SS™ 396 2016-92/250 LEAP YEAR MODELとの記念写真。
ホットウィールにはハロウィンやイースターなど、アメリカならではのイベントを祝う記念モデルが多数存在します。
記念日繋がりでコレクションしてみるのも楽しいですね♪
個人的には星条旗シリーズとの繋がりで、アメリカ独立記念日モデルT型フォードとかあれば欲しいかも。
おわりに
というわけで174台目のコレクション、ロジャーダッジャーでした。
コレクションを始めた初期からいつか手に入れたい!!! と願っていたモデルの一つだったので、お迎えできて本当に嬉しい!!!
初代モデルの入手は無理そうですが、2代目はウェアハウスやリサイクルショップに通ってればそのうち手に入りそうなのでいつか並べてみたいですね。
さて、ナイトシフターとナイトロドアスラマー探しの旅を続けますか♪
【コレクション台数 174台】
【コレクション使用額 59572円】
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