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【Hot Wheels(ホットウィール)】BMW M1 2016 BMW 1/8

BMW M1 (1)

 【Hot Wheels BMW M1 2016 BMW 1/8】

 マテル製 税抜き定価400円

目次

実車解説!

 M1はドイツの自動車のメーカー、BMWが1978~81年の間製造販売していたスーパーカー。

 創業から一貫して「走ることの楽しさ」を掲げてきたBMWはモータスポーツへの参加に意欲的で、1970年台ポルシェの独壇場だった国際レースであるグループ4、5に切り込むために開発されたのがこのM1です。

 BMWはそれまでミッドシップ(エンジンが後ろに搭載されている車)車を開発したことが一度も無く、また開発を担当することになっていたBMWモータスポーツ社が他の車の開発で手一杯だったため、シャシーの設計をミッドシップ車の開発に長けた他メーカーに開発を委託することになりました。

 ボディデザインはミッドシップのスーパーカーを数多くデザインしているジョルジエット・ジウジアーロ率いるイタルデザインへの発注され、問題無く仕上がりましたが問題はシャシーです。

 BMWが選んだのは…… 当時オイルショックの煽りを受けて高級車がまったく売れなくなり、開店休業状態で倒産寸前だったランボルギーニでした。

 しかしイタリアン気質なランボルギーニによる開発は遅れに遅れ、シャシーの設計が終わって製造に入りますが生産効率が悪い上にドイツの職人気質なBMWの基準に到達しない粗悪品が送られてくる始末。

 これに怒ったBMWはランボルギーニを切り捨て、BMWのお膝元であるドイツのバウアー車にシャシーの生産を委託します。

 ダメだと認定したメーカーへのBMWの割り切りっぷりはものすごく、わずか10ポンド(日本円で1600円)値段で元英国自動車メーカーのローバーを中国に売り払ったりと経営判断の即決っぷりはこの時代から変わりません。

 ただ、結果的にドイツでシャシーを造り、イタリアのイタルデザインに送ってボディを被せ、またドイツに送り返して貰って最終調整というとんでもない生産工程となってしまい、コストは高騰し生産効率も極端にダウン。

 当初の目標では月産10~12台だったのが月3台製造するのもやっとという状態で、ホモロゲーション獲得用の「連続する12ヶ月で400台の製造」という目標に遠く及ばず。
 
 1980年にやっと400台の生産を達成し、1981年には念願のグループ4に参戦することができましたが、すぐにレギュレーションが変わってしまいレースへ参加した期間はごく短いものとなってしまいました。

 開発や生産に迷走したM1はBMWとしては黒歴史扱いで生産終了後は公式にはほとんど語られることがなくなってしまいました。

 しかしBMW唯一のスーパーカーとして知名度と人気は高く、レースで活躍は出来ませんでしたがミニカーやプラモデルとなりスーパーカーブーム末基の子供たちに強く焼き付いた一台となったのです。

 現在ではBMW内部でもMシリーズの礎を築いた車であると認められ、M1をデザインモチーフとしたコンセプトカーが製作されるなど再評価が始まっています。

BMW M1 (2)

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購入日記!



 今日は10ヶ月の娘を預かってもらえることに成功!!!

 子供たちのいない貴重な一日となったので、奥さんと一緒に川越にデートに行きました。

 お昼はクレアモールの裏通りにあるイタリアン「オステリア・ピアット・クワ」で優雅にランチ♪

 一日10食限定の自家製ソーセージを使ったオリーブオイルベースのスパゲッティを運良く食べることができたんですが、これがまた絶品で。

 スパゲッティは生パスタでモッチモチ。

 ソーセージもぶつ切りにしたものが入っているのではなく、わざわざ中身をほぐして入れてくれているのでソーセージと知らなければ普通に豚肉が入っていると勘違いしそうな不思議食感。

 オイルベースのスパゲッティと聞いたんで普通にペペロンチーノなのかな? と思ったんですが舞茸やしめじ、フレッシュトマトの角切りなどが入っており和風っぽい味もしつつ、でもしっかりイタリア風というこれまでまったく食べたことの無い味で大満足でした。

 ランチの後はしばらくお互い自由行動ということで私はもちろん川越最高のミニカーショップであるオビツ屋へ。

 もう2ヶ月くらい行ってなかったので行きたくてしかたなかったんですよね。

 お久しぶりです~と店主のおじさんに挨拶すると、にこやかに「BMW入っているよ!!!」と2016年に発売されたBMWアソートが詰まった箱を持ってきてくれました。

 箱は今開封したばかりで、中身は全部そろっている状態で選び放題。

 選ぶのはもちろん一番人気のBMW M1で決まり!!!

 432円にて購入し、奥さんと合流したわけです。

商品解説!

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BMW M1 (8)

BMW M1 (9)

 全長74㎜

 全幅29.5㎜

 全高22㎜

 実車の全長が4361㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/59スケールとなります。

 ホットウィールのBMW M1は1982年に金型が製作され、1983年に「リアルライダーズ」でデビューしました。

 デザインはラリー・ウッド氏によるもので、カウンタックに始まるウェッジシェイプスタイル全盛期のスーパーカーであるM1をホットウィールらしいグラマラスなボリュームのあるデザインラインにアレンジしつつ立体化しています。
 
 実車のBMWらしい繊細なヨーロピアンなスタイルとは印象が違いますが、中身がランボルギーニでパワフルなイタリアンスーパーカーだと考えるとこれくらいがピッタリなのかもしれません。

 1996年に販売されて以来、2012年に再販されるまで16年間のブランクがあり、2012年版からは金型が改修されてそれまでシャシー側についていたバンパーとキドニーグリルがボディ側に一体成型されるようになりました。

 かなり大きな変更なので、金型をまるごと作り変えている可能性もありますから、もし1996年以前のモデルが手に入ったら比較してみたいところですね。

 このモデルは2016年にサイドライン「BMW」にラインナップされたモデル。

 2016年はBMW創業100周年にあたり、アニバーサリーイヤーに敏感なホットウィールとしてはベーシックカーのセグメントにも「BMW」を入れるなど、おおいに盛り上げまくっていたんです。

 ダイキャスト製のボディはマルーン寄りのメタリックレッドでペイントされ、ボディにはホワイトとイエローのストライプがタンポ印刷で入ります。

 ボディグラフィックは1983年に最初に販売されたM1のファーストモデルがモチーフとなっており、初代モデルを知っている人にはニヤリとするポイントですね。

 インテリアとシャシーはブラックのプラスチックパーツ。

 窓ガラスは透明度の高いクリアープラスチック製で、実車風の再現なのも嬉しいところ。

 ホイールはリムがクロームメッキされた「PR‐5(フィル・リールマン・ファイブスポーク)ホイール」を履いています。

BMW M1 (10)

 車体裏には

                             made in THAILAND
                               1186 MJ,1,NL
                                       J05  Hot Wheels
        ©1982,2011 Mattel
                               BMW M1                       W3787

 と刻印されています。

 リアルライダー、ダイキャストシャシー無しのベーシックカーとほぼ同じ仕様の中級サイドラインながらマレーシア製ではなくタイ製ですね。

BMW M1 (11)

 よっぽどBMW M3と並べようかと思ったんですが、シャシーはランボルギーニ開発ということで
 ランボルギーニ アヴェンタドールLP700-4 2016 GRAN TURISUMO® 8/8との比較。

 本当なら同時代のランボルギーニであるカウンタックと並べたかったんですが、持ってないのでアヴェンタドールに登場してもらいました。

 M1開発を請け負った当時、ランボルギーニはオイルショックの煽りを受けて販売台数は激減、燃費の悪いV12モデルの不振により開発した小型ランボルギーニのウラッコも大失敗し、倒産への秒読み段階へ入ったところでした。

 ちなみにM1の開発遅延によりBMWに契約破棄されたランボルギーニはあえなく倒産。

 1987年まではイタリア政府の管理下に置かれてました。

 スーパーカーメーカーが一時的にでも国営になるなんて、イタリアってとんでもない国です。

 ルノーも国有化されたきっかけは経営の悪化でしたし、ヨーロッパだと案外普通なのかもしれませんね。

おわりに

BMW M1 (12)
BMW M1 (13)

BMW M1 (14)

 というわけで182台目のコレクション、BMW M1でした。

 久々のオビツ屋でしたが、やはりいつ行ってもいい収穫がありますね~♪

 おじさんによるとトイザらス川越店が無くなった影響からかオビツ屋にホットウィールを買いに来る人が増えて一時期に比べるとすごくよく売れているそうです。

 メインの在庫はバンダイマテル時代のものがほとんどですが、最近集めはじめたコレクターさんには新鮮なようでごそっと買っていく人もいるそうで。

 ただなんだかんだいって実車系が欲しい人がほとんどなので、実車が確実に入っているちょっと以前のサイドラインなんかも新しく入れるようにしたんだとか。

 私としてもオビツ屋が繁盛すればホットウィールのラインナップが充実するので嬉しい限り。

 川越近辺のホットウィールファンはぜひオビツ屋へ行ってみてくださいね♪

 【コレクション台数 182台】

 【コレクション使用額 61903円】

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