【Hot Wheels 2002 AUTONOMY™ CONCEPT 2003-047 FIRST EDETIONS™ 35/47】
マテル製 販売元バンダイ 税抜き定価300円
オートノミーは2002年、デトロイトモーターショーでゼネラル・モーターズが発表したコンセプトカー。
「AUTONOMY」とは自立性、という意味で、完全に自立して走行する自動運転車がコンセプトであったことからの命名となっています。
燃料電池車であり、動力は大型のタイヤ内部に組み込まれたモーターで走行。
シャシーには燃料電池以外にエンジンのようなかさばるものが一切とりつけられていないため、ボディを取り外すとスケボーのような形状になるのた最大の特徴です。
GMとしては、クリーンな燃料電池車をうまくシャシーにインサートするこちにより、エンジンやトランスミッションのスペースの縮小に繋がり、最大限の車内空間を活用することが出来る未来の車となる…… というのがアピールポイントでした。
その特性上、シャシーこそがこの車の本体ですが、上にかぶさる未来的なボディはイタリアのカロッツェリア、ベルトーネによるものでデザインとしても非常に優れています。
おそらく偶然でしょうが、側面型が3代目以降のプリウスに似ているあたり、未来を本当の意味で先取りしていたのかもしれません。
同年のパリモーターショーではオートノミーをさらに発展させた「ハイ-ワイア」というコンセプトカーが発表されています。
オートノミーはあくまでコンセプトカーであり、ゼネラル・モーターズの経営破綻などもありこの系譜のコンセプトカーはもう作られてはいませんが、「タイヤ内部にモーターを入れ、シャシーは電池ボックスと割り切って最大限のスペースを作る」というコンセプトはデザイン的に非常に優れたものですから、あと何十年かすると本当にこんな姿の車が誕生するかもしれませんね。
なによりもゼネラル・モーターズは「シャシーは共用して、ボディだけ変えて様々なグレードの別の車として値段を変えて販売する」ことに特化した企業でしたから、オートノミーこそ「ゼネラル・モーターズの理想を究極までに昇華した車」だったのかもしれませんね。
商品解説
今日は息子と一緒に川越へお出かけ!!!
いつもは二人で自由気ままにふらつくのですが、今回はなんと!!! 一歳半になる娘も一緒です。
ちょっと奥さんが風邪気味なので、出来る限り奥さんの負担にならないように3人で川越散策となったわけです。
もうすぐ4歳になる息子はかなりしっかりしてきて、妹の載ったベビーカーを横から引いて歩いてくれます。
ここ最近急激に悪魔度が上昇している娘は全発言の60%が「にいに、にいに」と兄に激ラブなので、普段は暴れまわって飛び出してしまうベビーカーながらお兄ちゃんが横にいてくれるので終始上機嫌。
思った以上にスムーズに移動することができてほっと一息です。
商店街のクレアモールだと人が多くてベビーカーだと歩きにくいので一本裏側の道を通り、ベーグル屋でベーグル詰め合わせを買って子どもたちの機嫌ゲージを食べ物でなだめつつ、とりあえずオビツ屋へと向かいますが………
なんと!!! シャッターが閉まってお店がもぬけの殻になっているではありませんか!!!
ああ、最近行かない間に店主さん亡くなったんだ、かなりおじいちゃんだったから。
こんなことならもっとこまめ行っておくんだった…… と店の前にたどり着くとシャッターに張り紙が。
「オビツ屋は移転します。下記の地図の場所が新店舗です」
と書いてあるではありませんか。
良かった~ と思ったのもつかの間。
新店舗への地図なんですが、ものすごい適当な地図なうえに字が超絶に達筆で、全然場所がわからないんですね。
なんとか解読し、スマホを娘に奪われたりしつつもなんとかグーグルマップを駆使して新店舗に到着。
「こんにちは。娘は初めてですよね~」
店主のおじさんに娘を紹介しつつ、ホットウィールの箱を出してもらって家族で物色開始です。
息子が「これにする」と選んだら娘もとうぜんのごとく「う~あAAAAAA!!!!」と絶叫しながらホットウィールを掴んで振り回すので買い与えるしかなく。
娘が他の玩具でも遊ぼうとベビーカーを脱走しそうになったので、確認もせずブラインドタッチで箱からホットウィールを取り出し、「これでお願いします!!!」 と324円で購入したわけです。
なにも見ずにホットウィール買うなんて初めてです。
家に帰るまで何買ったか知らなかったわけで……
これこそ本当のミステリーカーですね(笑)
これ、ずっと実車があると思っていたんですが、ホットウィールオリジナルデザインの謎車だったんですね。
息子のを見ていいな~ と調べてみて初めて知りました。
なにげにシャシー裏側のディテールとかスゴく凝ってて、デザイナーのこだわりを感じる一台です。
ドーム状のボディや剥き出しのエンジンなど、ビートニックバンディット風ながらもリアウイングがついているので「90年台ぐらいの人が考えた未来の車」的な感じがいかにも通好み。
映画「デモリッションマン」にポンティアックバンシーとかと一緒に混ざって出演してても気が付かなそうなデザインですね。
なぜか「でんしゃー!」といいながら遊んでます(笑)
商品解説
全長67㎜
全幅31㎜
全高22㎜
実車の正確なサイズがわからなかったのですが、コクピット形状から一見一人乗りの小型車にもみえるかもしれませんが実車は意外と大きいです。
タイヤのサイズも内部にモーターを組み込むというコンセプトからかかなり大きく、白人の成人男性がシャシーの解説をしている写真と見比べても、どんなに小さく見積もっても全長4メートルは超えているのではないでしょうか。
なので一応、ホットウィール標準スケールである1/64としておきます。
2002オートノミーコンセプトは2003年のファーストエディションとして販売が始まったモデル。
バリエーションが少なく、2008年以降リリースされていないのでなかなか見かけないホットウィールかもしれません。
実際何買ったんだろう? と袋から出して見た時は「のっぺりした謎車だな」と勘違いしたので(笑)
このモデルは最初に発売されたファーストエディションで、シルバーの塗装にブルーのキャノピーと、実際にデトロイトモーターショーで公開された車両に忠実な彩色がほどこされています。
ホイールはクロームメッキされた「SK5(スキニー・ファイブ)ホイール」を装着。
実車のタイヤはどちらかというと大きくゴツめでイメージとしては「8SP」や「PR5」などのホイールのほうが似ているのですが、ベルトーネの未来的なボディにはほっそりとした「SK5」のほうが似合いますね。
これは「この車なら、こっちのホイールのほうが絶対に格好いいでしょ!」というホットウィールデザイナーの粋な計らいにちがいありません(笑)
車体裏には
MALAYSIA © 2002 Mattel.Inc.
UNLOCK ▽ Hot Wheels®
2002 AUTONOMY CONCEPT TM GM
と刻印されています。
ホットウィールのベーシックカーなのでマレーシア製ですね。
ギミック解説
オートノミーコンセプトの真髄はシャシーにあります。
モーターショーでもボディと分離した状態のスケボー状態に重きが置かれ、このシャシーこそこのコンセプトカーの本体だと解説されていました。
なんと!!! このモデルは実車同様にボディとシャシーを分離できるギミックが搭載されているんです!!!
ミニクーパーやニュービートルなどホットウィールにはボディを外せるモデルがいくつかありますが、まだ見ぬガワパカギミック搭載車ってあるんですね~
実車ではシャシーに薄い大型リチウムイオンバッテリーが搭載され、実質的にミニ四駆のような「電池ボックス」の役割を果たしていました。
なにげに3パーツ構成で、メタリックブルーにペイントされたダイキャスト製のシャシーとクリアーパーツのカバーでボディを引っ掛けるツメとなるプラパーツを挟み込む構成となっています。
シャシーのディテールも実車に即したもので、中央部の円形などもしっかりと再現されています。
シルバーでペイントされたダイキャスト製で、裏側からみるとこんな感じにキャノピーがはまっています。
なにげにボディ&シャシーがダイキャスト製で、しかもギミックつき、と謎な見た目に反してとんでもなく豪華なモデルなんですよね。
というわけで212台目のコレクション、2002オートノミーコンセプトでした♪
今回は完全ブラインドで(ミステリーカーは袋に品番が書いてあるので実は中身はわかる)買ったのでどんなのを買ったかわからずドキドキでしたが、はからずとも大当たりを引けて万々歳でした。
ホットウィールは市販車やレーシングカーのみならず、ともすれば一瞬で忘れ去られてしまうようなコンセプトカーの立体化に積極的なのがコレクターとしては嬉しいですね。
コンセプトカーをずらっと並べて、「自宅モーターショー」を楽しむ日もそう遠くはないかも?
自分のコレクションだと、「ホットロッドショー」と「謎車パーティー」くらいしか開けないもので……
コンセプトカーカラーのポンティアックバンシーとかどこかで手に入るといいな。
【コレクション台数 212台】
【コレクション使用額 73186円】
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