マテル製 販売元バンダイ 税抜き定価300円
実車解説
フェラーリ156はフェラーリのレーシング部門、スクーデリア・フェラーリが開発したF1カー。
1961~64年にかけてレースで活躍しました。
「156」という名称はフェラーリ伝統のネーミング法で、「排気量1500cc・6気筒」を表します。
1961年のレースからF1の排気量制限が2.5リッターから1.5リッターに引き下げられることになり、フェラーリは新しいマシンの開発に取り掛かります。
新開発の強力な「ディーノV6エンジン」を搭載し、空気抵抗を減らす特徴的なシャークノーズ、そしてフェラーリとしては初となるミッドシップレイアウトのボディを取り入れた156は1961年、アメリカ人初のF1ワールドチャンピオンとして有名なドライバー、フィル・ヒルの手により勝利します。
が、それはあまりに悲劇的な勝利でした。
フェラーリのお膝元であるイタリア・グランプリ。
フェラーリはフィル・ヒル、ヴォルフガング・フォン・トリップスの二人が駆る二台の156が出走し、レースは同じチーム内での闘いになると見込まれていました。
が、途中、ロータスのマシンと接触したフォン・トリップスの156はバランスを崩し、トリップス自身はマシンから投げ出されて即死。
ドライバーを失った156は観客席に突っ込み、14人の観客が死亡する大惨事となりました。
この責任をとって、フェラーリは最終戦のアメリカ・グランプリの参加を自粛。
アメリカ戦に参戦せずとも、それまでの勝利で優勝が確定していたフィルにとっては、僚友を失い、故国で凱旋のレースをすることもなく優勝してしまうという、苦いものとなったのです。
156がフェラーリ歴代のF1マシンの中でも特に人気の高い一台なのは、栄光と悲劇。その両極端を見せてくれる車としての物語が見る人を惹きつけるのでしょう。
購入日記
※2017年12月31日の気分でお読みください
今日は12月31日。大晦日です。
月末は忙しいので、一人家に残ってひたすらお仕事。ある程度めどがついたら奥さんと子どもたちがいる東松山にある奥さんの実家へと向かいます。
でもその前に。
一年の締めくくり、ホットウィール納めとしてオビツ屋へと向かいます。
家にずっと篭っていたので、運動不足解消も兼ねて歩きでGO。
もはや自分の中で儀式に近い位置まで昇華した感じのある年末のオビツ詣で。
去年はバンダイマテル時代のオーパーツ、ホットウィールの名を冠してはいるものの、実質マシンロボなロボウィールを購入。
昨日のことのように思い出せますから、一年が過ぎるのがあっという間だったということなんでしょうね……
店主のおじさんに挨拶すると「なんで子供つれてこないの! 子供いたら3つホットウィールが売れるのに!」と商魂たくましいツッコミを入れられつつ、奥からホットウィール満載のマテル箱を出してもらい、じっくりと検分。
全開は子どもたちが二人して日本車を引いていたので今度こそは、と探すとあっさりマツダMX―5ミアータ(ロードスター)を発見!!!
これにしよう、と手に取り、ふと隣を見ると……!!!
おおっと!!! ずっと探し求めていたフェラーリ156がちょこんと置かれているではありませんか!!!
フェラーリ156は「ホットウィール大辞典2」で知って以来、欲しくてずっと探し求めていたモデルなんです。
今年最後にいいものをゲットできた、と324円で購入し、家族の待つ東松山へと向かったわけです。
商品解説
全長 66㎜
全幅 28.2㎜
全高 17㎜
実車の全長がわからなかったので正確なスケールはわかりませんが、ホットウィールなので一応標準スケールの1/64としておきます。
フェラーリ156は2001年のファーストエディションとして販売の始まったモデル。
1999~2015年ぐらいまでマテルはフェラーリのミニカーの独占販売権を取得しており、後に緩和されますが3インチミニカーに限ってはフェラーリのミニカーが欲しければこの時代、ホットウィールを買うしかありませんでした。
そのぶん人気も高くなかなか見かけないため、私はフェラーリのホットウィールを見かけたときは最優先で購入することにしています。
このモデルは2002年のメインライン、今で言うところのベーシックカーとして販売されたモデル。
このホットウィールを見て感じるのはとにかく精密である、ということ。
シャークノーズから伸びるゆるやかなラインが美しいボディ。
ミッドシップに搭載されたディーノV6エンジンのシャープなディテール。
とにかく「ホットウィールらしくない」まるでちっちゃいスケールモデルを眺めているような気分になります。
タンポ印刷も独特で、「36」のゼッケンとフェラーリエンブレムの他にボディカウルを止めるためのビスが刻印されています。
シートのディテールも堀が深くて立体感があり、この時代のF1マシンらしく、シートベルトはついていません。そりゃあドライバーが事故死するわけです。
おまけにハンドルは鍋の蓋みたいな中身が詰まったものではなく、ちゃんと内部が抜けているんですよね。しかもダイキャスト製なので、どんな構造になっているのか猛烈に気になってきます。
おまけにボディもシャシーもダイキャスト製ときています。
1990~2005年くらいまでのモデルには平気でシャシーもボディもダイキャストな豪華モデルがベーシックカーに入っているので、今では考えられない太っ腹です。
ホイールはこの時代のF1カーにふさわしい「LW(レース・ホイール。レースはレーシングではなくて刺繍細工のレース)」を装着。
雰囲気バツグンですね♪
© 2000 Mattel.Inc
Hot Wheels® MALAYSIA
FERRARI 156
と刻印されています。
ホットウィールのベーシックカーなので、マレーシア製ですね。
この時代のフェラーリのホットウィールは中国製のものも多く、マレーシア製なのはコレクション中初かもしれません。
同じく伝説的なフェラーリのレーシングカー、330P4との比較。
【Hot Wheels Ferrari P4 2002-025 FIRST EDITIONS 13/42】
いや~ フェラーリのレーシングカー並べるって気持ちいい!!!
この並び、ずっとやってみたかったんです。
欲を言うと156はフィルが1961年レースで搭乗していたゼッケン2番のファーストエディションが欲しいんですが、気長に待てばそのうち手に入りそうな。
終わりに
というわけで224台目のコレクション、フェラーリ156でした。
一年の締めくくりをずっと欲しかったフェラーリでフィニッシュできて最高の気分です。
今年はいろいろ仕事が忙しく、ミニカーから離れてブログを更新していなかった月も多かったのですが、蓋を開けてみれば一年での購入台数は59台、使用金額は32842円と一台あたりの仕様金額がかなりアップしていました。
これはトミカプレミアムとか、大量のホットウィールを消化するカスタムミニカーとかを作っていたからだと思うんですが、まあ大人が一年間に使う趣味としては安上がり…… ですよね?
来年も楽しくミニカーライフといきたいですね♪
【コレクション台数 224台】
【コレクション使用金額 88683円】
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