【Hot Wheels ASTON MARTIN 1963 DB5 HW SCREEN TIME™ 3/10】
マテル製 税抜き定価300円
実車解説
DB5はイギリスの自動車メーカー、アストンマーチンが1963~65年に製造販売していた高級スポーツカーです。
ところで、アストンマーチンの自動車の名前で多い「DB」とは一体なんなのかご存知でしょうか?
実は「DB」とはアストンマーチンの黄金時代を築いた経営者「デイビッド・ブラウン」氏の名前の頭文字なんです。
アストンマーチンは元々優秀な技術者にレーシングドライバーである貴族が自分が乗るためのマシンを作らせるために生まれた自動車メーカーでした。
レースで培った経験と熟練の職人による匠の技により生み出される自動車は高品質、高性能でカーマニアからの評判は良かったのですが……
職人の手作業ゆえの生産効率の悪さ、またレース重視で経営を顧みず参加を続けたことによる資金の枯渇により、常に経営は不安定な低空飛行。
第二次世界大戦の勃発で高級車市場が無くなり、細々と軍用機の部品を生産していたアストンマーチンをわずか20500ポンド(日本円に換算すると350万円!)で買い取ったのがイギリスの実業家であるデイビッド・ブラウンでした。
農業機械を中心とした重工業グループ「デイビッド・ブラウン・リミテッド」の経営者であったデイビッドは、いまいち地味であった自分のグループのブランディングのためにアストンマーチンを「伝統ある高級車」として売り出しました。
元々いいものを作る下地があったアストンマーチンでしたが、旧態依然の工場にしっかり設備投資し、エンジン開発にはベントレーの創立者であるウォルター・オーウェン・ベントレーを引っ張ってくるなどハード面も完全にリニューアル。
どん底だった売上げは上昇、レース活動も再開し、デイビッド・ブラウン体制の1950~60年台にアストンマーチンは企業としての黄金期を迎えることになったのです。
DB5はDB4の発展型で、2年間、合計1063台が生産されました。
DB5を一躍有名にしたのは映画「007ゴールドフィンガー」に初のボンドカーとして登場し、スクリーンで大活躍したことがきっかけでした。
様々なギミックが組み込まれたボンドカーは最高の宣伝材料となり、メインの商戦区であった北米市場で売上をのばします。
なんでも購入者の中には本気でボンドカーのようなギミックが入っていると信じて購入する人もいたという話もあります。
…… といいつつも、実は映画に登場したのはDB5ではなく、DB4の最終生産バージョンを映画用に改造したもので、実は正真正銘のDB5は映画に登場していないのが歴史の面白いところです。
そんなデイビッドブラウン体制ですが、1972年にグループの経営が悪化、アストンマーチンは経営母体を転々と渡り歩きながら、フォード参加に入って落ち着きを見せます。
フォードもアストンマーチンの経営に関しては伝統の復活を意識していました。
そこでデイビッド・ブラウンを役員に招き、知名度の高いDBシリーズを復活させ、「DB7」からまた新たにDBシリーズの歴史が再開することになります。
2017年現在ではフォードからも離れ、また経営母体を渡り歩くことになったアストンマーチンですが、DBシリーズは今でも継続していてついに「DB11」にまで到達しています。
偉大な時代を築いた人物の名前というのは、いつの時代であっても受け継がれ、語り継がれていくものなのですね。
購入日記
やってまいりました!!! 息子と娘、3人で一緒に出かける素敵な休日の始まりです!!!
今日は息子が「オレンジこうえんにいく!!!」と言うので前回の川越行きと同様のコースで一日過ごすことになる…… そう思っていました。
息子はオレンジ公園に行けるのが相当嬉しいらしく、「きょうはぼくがオレンジこうえんまでちかみちであんないするよ!!!」と颯爽とエスコートしてくれたんですが……
息子よ、なぜいきなりオレンジ公園と逆方向へ突き進むの?
オレンジ公園は我が家から見て川越駅側にあるんですが、息子は家を出た瞬間「ちかみちだから」と反対の上福岡駅方向を指差して先導します。
間違いを指摘しようかな、とも思ったんですけど息子があまりにも嬉しそうに道案内してくれるので、娘のベビーカーを押しながら黙ってついていくことに。
で、ほとんど上福岡駅近くまでやってきたとき……「あ、まちがったかもしれない」と言い出しましたw
「息子、ここまできたらオレンジ公園はすごく遠いから、ここから近い汽車ポッポのある公園(上福岡西中央公園)に行ってあそぼう?」と提案すると、
「ちがうんだよ! ぼくはオレンジこうえんにいきたいんだよ! もどるから!」
と激怒して着た道を100メートルくらい戻るとピタリと止まり、
「おとうさんのいうとおりだった……」
と神妙な顔で告げられました(笑)
テンションがガクっと下がったので、
「じゃあ息子、公園で遊んだらイオン大井店に行ってホットウィール買おうよ。今日は発売日だから、本物があるホットウィールいっぱい売ってるよ」
と言った瞬間、
「いく!!!」
と機嫌も一瞬で回復。
雪解けのせいでドロドロな公園でリアルウェザリングを体感しながら遊んだあと、駅前でみんなでパンを食べてイオン大井店へ。
電車には乗らず、徒歩で向かいました。
土日にしっかり歩かせて体力を少しでも消費してもらわないと夜寝ませんしw
で、イオンに到着したら実車系モデルがズラリ。
息子も娘も満足いくモデルを手に取り上機嫌。
私はどれにするか迷いましたが、ずっと欲しかったアストンマーチンDB5をゲット、214円にて購入し、3人そろって大満足したわけです。
このモデル、モデルカーズの新商品紹介ページで見たときは「ちょっと謎車よりすぎてカッコ悪!」って思っていたのですが、本物を手に取ると写真とは別物のかっこよさにびっくり!!!
ディテールがとにかくすばらしく、ルーフの裏側に入ったカーボンメッシュ風のモールドがとにかく繊細でおどろくばかり。
実は息子は最初アストンマーチンDB5を手にとってフィン・マックミサイルみたいだからこれにすると言っていたのですが、私がたまたま手にとったこのマスタングを見てこっちがいい、って購入したんです。
こんなにいいなら交換するんじゃなかったなあ……
娘が選んだのはマッドプロップズ。
最近会社から送られてきた飛行機のプラモのパッケージを見ていらい、飛行機ブームみたいで「ひこーき、ひこーき!」と言って振り回しています(笑)
すでに一回牛乳に浸かっているので、もうしばらくしたらリアルなサビが浮かんでくるんだろうな~
なお、マッドプロップズについては「ホットウィール情報まとめ」の管理人、ホットウィールにわかマニア氏が書いた詳細な記事があるので興味を持った人はぜひこちらを一読することをオススメします。
MAD PROPZのレビュー。ホットウィール的解釈の戦闘機モデル![DHW86]
商品解説
全長 71.7㎜
全幅 27.8㎜
全高 23㎜
実車の全長が4570㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/64スケールとなります。
ホットウィールのアストンマーチンDB5は2013年、ベーシックカーのニューモデルとして販売が始まったモデル。
誰もが知る人気車種だけあり、毎年のようにリリースされているので登場してからまだ5年ですがすでにかなり多くのバリエーションを抱える集めがいのあるモデルとなっています。
プロポーションは実車よりもやや角ばったカッチリとした印象が特徴で、おそらく映画「007」シリーズの劇中で活躍するハードな印象をブラッシュアップしたものでしょう。
実車は繊細な高級車、って感じですが、ホットウィールのDB5はめちゃくちゃ強そうで、高級車ではなくエースパイロットの搭乗する専用機のようで私は大好きですね♪
このモデルは2018年のベーシックカーとして、セグメント「HW SCREEN TIME™」にラインナップされたもの。
「HW SCREEN TIME™」は映画に登場する劇中車をリリースするセグメントで、このDB5は007の50周年を記念して製作された「スカイフォール」に登場するDB5を再現したものなんです。
以前007アソートで出ていたものとほぼ同一のものに見えますが、ホットウィールですから当然細かい違いがあると思うので、機会があれば見比べてみたいですね。
アルミダイキャスト製ボディは劇中と同じちょっとグレー寄りのシルバーでペイント。
タンポは実車通り少なめですが、ヘッドライトやテールランプなどの燈火類、エンブレムやナンバープレートまでバッチリ印刷されており、いい意味でホットウィールらしからぬ精密感は繊細な工芸品でもあるアストンマーチンのスポーツカーにはピッタリ。
ウインドウは透明度の高いクリアーのプラパーツで、インテリアも落ち着いた印象を与えてくれるブラックでの成型。
インテリアパーツはフロントグリルと一体になっており、そのままでもグリルが黒く色分けされているのでアストンマーチン車の特徴であるぐい、っと笑ったクジラのような顔の再現度もバッチリです。
シャシーとバンパーは一体で、輝くクロームメッキ仕上げ。
ホイールはこの時代のスポーツカーらしく、「LW(レース(走りじゃなくて刺繍のほう)ホイール)」を装着しています。
Hot Wheels Aston Martin
1963 DB5
©2018 Mattel
K43
1186 MJ,I,NL
made in
MALATSIA
と刻印されています。
ホットウィールのベーシックカーなのでマレーシア製ですね。
並べてみる
どれと並べよう? ということで、色違いですが私家版ゼンアンドナウということでアストンマーチンDBSと並べてみました。
【Hot Wheels ASTON MARTIN DBS 2016‐106‐250 THEN AND NOW™ 6/10】
時代は違えど同じアストンマーチン車。
フロントグリルの形状はしっかり受け継がれており、歴史と伝統を大切にする英国高級車メーカーの佇まいを感じますね。
DB5といえばシルバーグレーの印象が強いですが、レッドやグリーンのモデルも英国車っぽくてカッコイので欲しいんですよね~
おわりに
というわけで229台目のコレクション、アストンマーチンDB5でした。
最新のスーパースポーツもカッコイイですけど、どちらかというとクラシックカー好きな私としては、現行ラインナップにこういった車を惜しげもなく入れてくれるホットウィールの懐の広さには感謝するばかりですね。
ボンドカーだとロータスエスプリとか、白いトヨタ2000GTあたりもぜひとも手に入れたいところです。以前出てましたけど、当然のごとく買えなかったんですよ。
そんな中登場した「HW SCREEN TIME」には期待が高まるばかりです。
個人的には潜水艦バージョンのエスプリとか欲しいですね~♪
【コレクション台数 229台】
【コレクション使用額 88773円】
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