【Hot Wheels PURPLE PASSION 2007 Hot Wheels Classics series3 ♯18of30】
マテル製 税抜き定価???円
車両解説
パープルパッションはホットウィールオリジナルデザインのホットロッド。
1949-1951年型フォード マーキュリーがモチーフとなっており、アメリカのカスタムカー製作の手法の1つである「レッドスレッド」というスタイルでカスタマイズされています。
「レッドスレッド」とは「鉛のソリ」という意味。
1950年台、まだパテやFRPなどの石油化学系素材が普及する以前に車のボディをカスタムするためには、鉛を使うことが一般的でした。
ただ鉛を使うと当然重くなるので、ボディを大幅に改造した車輌は「鉛のソリ」と自然に呼ばれることになったのです。
現在では1950年台に流行したカスタムの一般名にようになっていますが、「レッドスレッド」スタイルの基準としては車高を下げる「ロワリング」、屋根を一旦切り取って幅を詰め、極端に低くする「チョップトップ」、車体の凹凸を減らす「スムージング」が施されていることでしょうか。
1949-51年型マーキュリーはサム・バリスとジョージ・バリス兄弟がレッドスレッドスタイルで製作した「ヒロハタ・マーキュリー」という有名なカスタムカーがあり、このパープルパッションもそのスタイルに大きくインスパイアされた姿となっています。
デザインはラリー・ウッド氏が担当しています。
購入日記
うっかり奥さんの実家にiPhoneの充電器を忘れてきてしまいました。
家にあるのは使えないかな? と先代iPhoneを引っ張り出してきましたが、4sと6sではコネクターの形が全然違うのでまったく使えず。
仕方がないのでドンキホーテ川越店まで買いに行くことに。
お目当ての充電器を購入したら、ドンキホーテの二階に入っているリサイクルショップのトレジャーファクトリーを覗きます。
ここのトレジャーファクトリーはおもちゃコーナーが少なく、ホットウィールもほとんど置いてないので期待していなかったのですが…… !!!
どこから入荷したのか? なんとホットウィールが30台くらいぶらさがっているんですよ!!!
以前は変に値段も高かったのですが、全商品198円と良心的な価格。
いつもはよりどりみどりだとめっちゃ迷うんですが、パープルパッションという最優先対象が鎮座していたおかげで即決。
215円にて購入し、帰宅したわけです。
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商品解説
全長79.5㎜
全幅29㎜
全高20.7㎜
実車が存在しないので正確なスケールはわかりませんが、ホットウィールなのでホットウィール標準スケールの1/64としておきます。
パープルパッションは1990年のベーシックモデルとしてデビューしたモデル。
そしてホットウィールの大きな転換点となった記念すべきモデルでもあります。
1980年台後半、ホットウィールは売上が低迷し、一時期の勢いを失っていました。
80年台のホットウィールは玩具的な要素の強いものがサイドラインを含め数多く発売されていましたが、雑多にリリースされる商品のコンセプトがバラバラで、フォーカスを失っていたのが原因かもしれません。
そんな中発売されたパープルパッションは51年型マーキュリーをカスタムしたレッドスレッドスタイルのデザインで、80年台の玩具路線とは一線を画した、大人の「パッション」を刺激するホットウィールだったのです。
当時のホットウィールコレクターはパープルパッションを買いあさり、全米の玩具売場からパッションが消えるという異常事態が発生しました。
このヒットは1993年のホットウィール25周年復刻モデルへと繋がり、同じ93年には我らホットウィールコレクターのバイブルである「ホットウィールプライスガイド」も発売されます。
つまり、パープルパッションをきっかけとして「子供のおもちゃ」から「コレクションの対象」へと一気に商品の意味合いがシフトしたのです。
パープルパッションが発売されなければ、もしかしたらホットウィール低迷を続けたまま販売数を減らし、消滅していたかもしれません。
我々が今もホットウィールを楽しめるのは、ある意味パープルパッションのおかげなのかもしれませんね。
このモデルは2007年にサイドラインの「Hot Wheels Classics series3」にラインナップされたモデル。
クラシックスはモデルに複数のカラーバリエーションが用意されているのが特徴で、パープルパッションは全5種類。
全てキャンディ塗装のスペクトラフレームで、レッド、オレンジ、アクア、グリーン、ピンクでした。
私が購入したのはスペクトラフレームピンクのモデル。
輝くキャンディピンクにホワイトで縁取りされたフレイムスが入っており、実にホットウィール「らしい」仕上がり。
特徴的なフロントグリルはシャシーと一体成型ダイキャストパーツで重量感は抜群。
剥き出しのダイキャスト地が渋い仕上がりで、初期ホットウィールの雰囲気を演出してくれます。
インテリアはホワイトのプラパーツで、窓ガラスは透明度の高いクリアープラスチックでの再現。
タイヤはホワイトラインの入った「7SP(ファイブ・スポーク・ホイール)」。
ホワイトラインが入っているだけでガラリと印象が変わりますね。
それにしても5SPはしょっちゅう見かけますが、7SPホイールって今ではほとんど見かけませんね。
MATTEL INC.1989
THAILAND
HOT
WHEELS
と刻印されています。
重塗装版サイドラインなのでタイ製ですね。
パープルパッション同士を比較してみる
我が家にあるもう一台のパープルパッション、2002-107 HOT ROD MAGAZINE 1of4と比較してみます。
ホットウィールは同一車種でもまったく違う金型をつかって製造されているバリエーションモデルがあります。
パープルパッションも金型バリエーションが多いことでよく知られているモデル。
ぱっと見同じようにみえますが……
いろいろと細かい違いもあるのですが、もっともわかりやすいのがこの後部ウインドウ。
クラシックス3は楕円形ですが、2002年メインラインはわずかに湾曲したソーセージ型とまったく形が違います。
シャシーの表記も違うので、同一モデルながらほとんど共用パーツを使っていないことになります。
こういった違いはどうして生まれるのか?
クラシックス3はタイ製で、2002年メインラインはマレーシア製なので、よく生産するモデルは工場ごとに金型を持っているのかもしれませんね。
詳しい人がいたらぜひとも聞いてみたいものです。
おわりに
というわけで206台目のコレクション、パープルパッションでした。
ここ数ヶ月仕事が忙しく、ブログを更新するのはじつに一ヶ月以上ぶり。
ちまちま買っていたミニカーもかなり溜まっているので、時間があるときすこしずつ更新できたらな~ と思っています。
それにしてもパープルパッションはいいですね~♪
何台あっても困りません。
個人的にはクールクラシックス2にラインナップされているパープルパッションが一番欲しいんですが、いつか巡り会えるといいなあ♪
【コレクション台数 206台】
【コレクション使用額 72052円】
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