【Hot Wheels DODGE VIPER RT/10 2017-340/365 HW THEN AND NOW™ 340/365 】
マテル製 税抜き定価300円
実車解説
バイパーはアメリカの自動車メーカー、クライスラーがダッジブランドで販売していたスポーツカー。
ゼネラル・モーターズのシボレー コルベットに対抗できるスポーツカーを作るという目的のもと、フォードからクライスラーに移籍し、後にGMの副社長に就任することになるボブ・ラッツ主導で開発が進みました。
バイパーの開発が始まる前のクライスラーは若者向けのラインナップが壊滅的になっており、「老人しか乗らない車」と揶揄されるほど。
ボブ・ラッツはそのあたりを打破する作戦をよく考えていました。それは伝説的なアメリカンスポーツカー、コブラのコンセプトをそっくり受け継ぎ、ダッジで新しい毒蛇を作ることを宣言したのです。
コブラの開発者でもあったキャロル・シェルビーをアドバイザーに招き、小型軽量のボディにパワーのあるダッジのピックアップトラックから持ってきた大出力のエンジンを搭載しました。
コブラも軽量ボディにトラックのエンジンという組み合わせだったので、これはコブラをなぞったものなのか、それとも結果的にそれが一番効率的だったのかはわかりませんが、この構成はバイパーをコブラの後継者とみなす人を増やすのに一役買います。
エンジンは最初発表されたコンセプトカーこそV8でしたが、量産型はアメリカ車では珍しいV10エンジンを搭載。しかも当時クライスラー傘下だったランボルギーニの技術チームにより徹底的なチューンが施され、当時としては破格の400馬力を超える出力を叩き出しました。
ランボルギーニの心臓を持ったコブラの後継車。こうして1991年に大々的に送り出されたバイパーは大ヒットを記録し、当初3年間の限定生産の予定でしたが延長がすぐさま決定。
初代モデルの生産終了後も2代目、3代目と代を重ね、2017年まで製造され続けられることになったのです。
バイパーの成功は車の性能以上に「伝説のスポーツカー、コブラの再来」という宣伝戦略のたまものです。
クライスラーはアメリカのビッグ3では3番手。伝統のフォードやマーケティングのGMに技術力でアピールしていましたが、結果として「どんな車に乗ると楽しいか」という消費者に向けたビジョンを送ることが苦手になってしまったのでしょう。
どんな素晴らしい性能を持っていても、魅力的に見えなければ永久に埃をかぶったままになります。
バイパーの成功は、いかに人々が車のイメージを大切にするかということを教えてくれます。
購入日記
今日は月に一度のホットウィール発売日。
そして子供達は奥さんが実家に連れて行ってくれている……
この機会を逃したら、ホットウィール神から天罰を食らうこと間違い無し!!!
仕事が一段落したら、自転車を漕いで一路イオン大井店に向かいます。
なんといっても今月のベーシックカーは「え?トミカ?」と見まごうほどの充実したラインナップの日本車祭り!!!
あれだけあれば一台くらい手に入るだろうな~ と、甘い期待を胸に抱き。
なんせイオン大井店のホットウィール売り場は発売日からずれてたのにホットウィールのアキュラインテグラがさらっと置いてあったりするような神ショップ!!!
【Hot Wheels カスタム’01 アキュラ インテグラ GSR 2017‐31/365 HW SPEED GRAPHICS™】
へへ、おれ、今日こそダットサン240ゲットするんだ…… とか妄想ストーリーを展開しながらホットウィール売り場に到着! ですが……
日本車、全滅してました。
そう甘くは無いですよね…… と現実を見つつ、新車を物色しているとダッジバイパーRT/10が!!!
以前趣味でバイパーと同じエンジンを積んでいるダッジラムV10のプラモデルを作ったことがあったんです。
そのときバイパーについていろいろ調べたんですが、コブラを意識したライトウェイト・ハイパワーの設計や当時クライスラー傘下だったランボルギーニがチューンしたエンジンを積んでいるとか、スペック的にもエピソード的にも好きなアメ車なんです。
日本車全滅で下がったテンションも一瞬で持ち直し、意気揚々と215円にて購入したわけです♪
商品解説
全長 72㎜
全幅 32.5㎜
全高 19.5㎜
実車の全長が4490㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/62スケールとなります。
ホットウィールのダッジバイパーRT/10は1993年のメインライン、今で言うところのベーシックカーとして販売が始まったモデル。
空力性能か、はたまたあえて狙ったものなのか、コブラ譲りのうねりのあるプロポーションはホットウィールらしくアレンジされ、うねりをより強調したグラマラスなプロポーションとなっています。
クライスラーのスポーツカーの中でも超人気車であるバイパーらしく頻繁にリリースされており、このRT/10だけでそのバリエーション数はなんと60種類以上!!!
RT/10のクーペタイプであるGTSを始め、歴代のバイパーは全てモデル化されてますし、量産化以前のコンセプトモデルまでも立体化されているんですよね。
恐るべしバイパー人気…… そりゃあ18禁ゲームのタイトルにだってしたくなるわけです(笑)
ちなみに2016年に金型改修を受け、ウインドシールドが窓枠つきのものにアップデートされています。
ホットウィールの金型改修って大抵はコストダウン目的なのですが、バイパーRT/10はなんとバージョンアップ。
というか前よりグレードアップするための改修って初めて見たような……?
このモデルは2017年のベーシックカーとして、セグメント「ゼン & ナウ」にラインナップされたもの。
ボディは純白のホワイトにブルーのレーシングストライプという実にバイパーらしいカラーリング。
ウインドシールドは透明度の高いクリアーで、インテリアはブラックのプラスチック成型と実車のイメージを尊重した配色が嬉しいところ。
ホイールはクロームメッキされた「PR-5(フィル・リールマン・ファイブスポーク・)ホイール」を装着しています。
車体裏には
DVB06
®,TM,FCA
US LLC 2016
made in Hot Wheels ©1992
Malaysia ’16Mattel
K30
1186 MJ,1,NL
と刻印されています。
ホットウィールのベーシックカーなのでマレーシア製ですね。
並べてみる
エンジン供給元のダッジラムとの比較。もっとも、このラムは3代目なので本当は全然違うのですが、そこはまあ雰囲気ってことで……
【Hot Wheels ダッジラム 1500 2017‐33/365 HW‐HOT TRUCKS™ 1/10】
ダッジラムにはバイパーのエンジンを逆輸入したVTSというコンセプトカーがあり、さらにそれから発展したラムSRT-10というピックアップトラックの世界最速記録を達成したモデル誕生します。
SRT-10の3インチミニカーほしいんですけど、こんなホットウィール好みな車なのにホットウィールにはラインナップされていないんですよね。
どこかでマッチボックスから出てる、という噂を聞いたことがあるんですが…… 本当なんでしょうか?
【Hot Wheels シェルビーコブラ 427 S/C 2001-240 MAINLINE】
この揃い踏みが見たかったからこそバイパーを購入したといっても過言ではありません。
コブラとバイパー。
こうして並べてみると車体サイズはそれほど変わらず、特にサイドからの写真がわかりやすいのですが、ボディラインのうねりなど本家たるコブラのデザインラインを現代的にアレンジしつつも、相当に意識して踏襲していることがわかります。
ホットウィールでは以前バイパーGTSとデイトナコブラと、共に後発で発売されたクーペタイプのセット売りがコレクティブルシリーズで販売されていました。
こちらもいつか手に入れられたら…… いいなあ。
絶対1000円以上しそうだけど。
というわけで219台目のコレクション、ダッジバイパーRT/10でした♪
初バイパーですが、いいですね~♪
バイパー一族も時間をかけてゆっくりと揃えていきたいところです。
今覚えばグランツーリスモアソートが発売されたときバイパーACRを買っておけばよかったなあ……
なお、この記事を執筆するにあたり、ホットウィールにわかマニア氏のブログ「ホットウィール情報まとめ」の
35th記念シリーズ「Hall Of Fame」のまとめ。Dodge Viper RT/10のレビューを添えて。
を参考にさせていただいております。
にわかマニアさん、ありがとうございましたm(__)m
【コレクション台数 219台】
【コレクション使用額 76336円】
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