【Hot Wheels SUPER TSUNAMI™ 2001 FAST EDITION 29/42】
マテル製 販売元バンダイ 税抜き定価300円
スーパーツナミはホットウィールオリジナルデザインのカスタムカー。
デザインはフィル・リールマン氏によるもので、ベースとなったのは4台目A80型のトヨタ・スープラ。
そもそも「スープラ」という名称が「SUPER」からつけられたものなので、直訳すれば「津波のような勢いで走るスープラ」という感じでしょうか。
「ジャパンヒストリクス」シリーズが立ち上がり、多い月ではアソートに入る実車系モデルの半数をもしめる人気を誇る日本車ホットウィール。
スーパーツナミはその直系の先祖にあたるホットウィールなんです。
とことで、皆さんは「JDM」というアメリカのカスタムカー文化をご存知でしょうか?
「JDM」は直訳すると「Japanese Domestic Market(日本国内市場)」となりますが、カスタムカー用語では「スポーツコンパクトな日本車を使ったカスタムカースタイル」を指します。
オイルショック以降、アメリカでのシェアを伸ばし続けた日本車ですが、フェアレディZのような例外を覗くとあくまで実用重視であり、普及したばかりの時代はカスタムカーのベースに選ばれることはありませんでした。
しかし、軽量でコンパクトなホンダ車の台頭や、市場の成熟により中古車が出回るようになると性能に反した低価格に惹きつけられた有色人種のカーマニアを中心にカスタムする人が次第に多くなっていきます。
それに目をつけたカスタムパーツメーカーはこぞって日本車用のカスタムパーツを製作するようになり、一つのジャンルとして次第に形成されていきます。
90年台も後半になってくると、日本のカスタムパーツメーカーもアメリカをターゲットに盛んに輸出するようになり、さらに日本カスタムへの機運が高まっていきました。
そして、それを爆発させたのが映画「ワイルドスピード」です。
「ワイルドスピード」には多くの日本車が登場します。
主人公が乗り、ガンダム的主役機として活躍するスープラ、ライバルが乗るホンダS2000などなど。
これは特に日本に媚びているわけではなく、純粋に当時の若者たちが乗るカスタムカーの現状を忠実に取材し、映画に反映しただけだったのです。
映画のヒットと共に、スクリーンで活躍する日本車カスタムカーは世界中に知れ渡り、アメリカならず様々な国で「ワイルドスピード」のカスタムカーをお手本に製作されることになります。
こうしたムーブメントの中で「JDM」というジャンルが成立することになったのです。
で、このスーパーツナミを改めて見ていきましょう。
一目見ただけで走りに特化したカスタムと分かるフォルム、大型のリアスポイラー、オレンジウインカー、NOSボンベなど「JDM」のスタイルを全て押さえています。
ワイルドスピードの一作目が公開されたのが2001年。
スーパーツナミは2002年のファーストエディションとして発売されていますから、世界中を席巻するJDM旋風に乗り、「カスタムカー文化を大切にする、ホットウィールとしてのJDM」として送り出されたモデルなんです!!!
日本車モデルの爆発的な人気。
映画のヒットでの商機を逃さず、しっかりしたリサーチと車好きに向けた商品ラインナップを送り出すホットウィールの底力。
その歴史を知ってしまうと、スーパーツナミはただの謎車スープラなどではなく、綿密なマーケティングに根ざした実にホットウィールらしいホットウィールなんだという真の姿が見えてくるのです。
車に歴史あり、ホットウィールに歴史ありですね。
購入日記
さあやってまいりました!!!
息子と娘、三人でのお出かけデーです!!!
前回は頑張って航空公園まで行ってきたんですが、電車の中で暴れまわる1歳八ヶ月の娘のことを考えると電車移動はなるたけ避けたい。
なので家の近所の公園で遊ばせてから川越に移動、二人が大好きなパンを食べさせつつ、こまめに遊ぶ場所を移動して時間を稼ぎました。
娘が眠り、息子も疲れてきたのですが、ここで息子のテンションを上げる魔法のワードを。
「ね、息子。オビツ屋にホットウィール買いに行こうよ」
「え、おびつやとおいよ」
「そっか、じゃあ今日はホットウィールは止めとこうね」
「やっぱいく!!!」
と物欲で誘導。
駅前からオビツ屋まで行って往復すると1時間くらい時間稼げるんでありがたいんですよ。
オビツ屋につくころには娘もパチリと目を開けて起床。
店主のおじさんにホットウィール箱を出してもらい、親子三人で漁ります(笑)
今回こそ日本車!!! と探していると、なんとスープラベースのスーパーツナミが入っているではありませんか!!!
キミに決めた!!! と324円にて購入したわけです。
最後までファニーカーのファイヤーバードと悩んでいて、
「おとうさん、これはどっちがれあなの?」
といっぱしのコレクターっぽい発言をするので
「いい、息子。この箱の中にファイヤーバードは3台あるけどカマロは一台しかない。あとはわかるよね?」
と言うとカマロを選びました(笑)
見ての通りフォードGTベースのホットウィールオリジナルカー。
娘がこれまで選んだ車は全部黄色。
なので黄色が好きなの? と聞くと
「みい、ぴういい(私はピンクが好き)」
とのこと。
最近息子と娘が二人でモデルカーズ読んでることがあって、ピンクの車には必ず反応してます(笑)
商品解説
全長 71.2㎜(リアウイング含め76㎜)
全幅 30.5㎜
全高 21㎜(リアウイング含め22㎜)
実車の全長が4520㎜なので、計測すると正確な縮尺は1/64スケールとなります。
スーパーツナミは2002年のファーストエディションとして販売が始まったモデル。
人気モデルらしくコンスタントに発売され続けており、バリエーションも非常に多く集めがいがあります。
今回私が購入したモデルは一番最初に発売されたファーストエディションのもの。
ボディはダイキャスト製で、ゴールドに近いメタリックオレンジでのペイント。
ボディサイドにはワイルドスピード劇中車のようなデザインの「HW」ロゴがバイナルグラフィックスとしてタンポ印刷されています。
面白いのがクリアーブルーで成型されたキャノピーパーツ。
なんとここにもタンポでロゴが入っているんですよね。
クリアーパーツにタンポが入っているモデルは初めてで、見栄えもよくかなりカッコイイです。
インテリアはボンネットから露出するエンジンカバーとインテリア、大型のリアウイングと一体式で、シルバーのプラスチックでの成型。
シャシーはブラックのプラスチック成型で、カーボンパターンまで刻印されているので非常に精密に見えるのが嬉しいところ。
ホイールは「PR-5(フィル・リールマン・ファイブスポーク)ホイール」を装着。
ホットウィールもタイヤも同じデザイナーなのでベストマッチですね♪
7
車体裏には
Hot Wheels® ©2001 ML
MALAYSIA
SUPER TSUNAI™
と刻印されています。
ホットウィールのベーシックカーなのでマレーシア製ですね。
ワイルドスピード版のスープラを持っていればそれと並べられるんですけど、持ってない。
となればもうこれしかない!!! とワイルドスピードの最終シーンでスープラとゼロヨンレースで対決したドミニクのダッジチャージャーRTと並べてみました!!!
【Hot Wheels ’70 ダッジ チャージャー R/T 2016 FAST&FURIOUS 8/8】
見てください! このピッタリと馴染むこの佇みっぷり!!!
今にも電車が来る直前の踏切に突入しそうじゃないですか!!!
全然違和感無い。むしろ本家スープラよりも並んでるのが似合ってる気がするのは何故でしょう?
というわけで227台目のコレクション、スーパーツナミでした。
オビツ屋にはまだまだ2000年初頭に発売された日本車ホットウィールがいろいろ埋まっているので、店主のおじさんが生きてる間に発掘しておかないと。
でも、子供と行くとゆっくり選んでられないし……
でも時間稼ぎには最適なんですよね。オビツ屋へのホットウィール詣。
ま、毎週行ってると財布に痛すぎるので、次は来月中旬あたりにまた3人で行こうかな。
次は箱に入ってたマツダMX5ミアータが欲しいな~
【コレクション台数 227台】
【コレクション使用額 88235円】
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