【siku 1485 LAMBORGHINI VENENO】
実車解説!
ランボルギーニヴェネーノはイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニが創立50周年を記念して製作したスーパーカー。
アヴェンタドールをベースに開発されていますが、徹底的なチューンにより、元となった車の面影はほとんど残っていません。
カーボンファイバーを多用してアヴェンタドールから125Kgも軽量化されたシャシーや、最高速度の335km/hを叩き出すV12気筒6.5リッターエンジンもさることながら、本車の最大の特徴はエクステリア。
レーシングカーの技術を取り入れ、最高の空力性能を発揮するために有機的で複雑なフォルムとなっており、ステルス戦闘機とサメが融合したかのようなスタイルとなっています。
かつて話題をさらったランボルギーニの特注モデル「レヴェントン」のデザインはそのままアヴェンタドールへと引き継がれましたが、このヴェネーノのデザインもアヴェンタドールの後継車へと引き継がれるのでしょうか?
非常に楽しみです。
ヴェネーノはランボルギーニが所有している1台を含めて4台製作され、販売価格は約330万ユーロ(4億4千万円)という新車としては世界最高の価格。
売りに出された3台はラッパーのバードマン氏、歌手のファッツ・ドミノ氏、投資会社経営者のクリス・シン氏と全てアメリカ人の大富豪が購入しています。
購入日記!
行くとすると今日が最後の期会なので、息子と一緒に出かけよう、と思っていたのですが……
「おとうさんとおかあさんといもうとといっしょにれすとらんにいきたい!!!」
との息子の一言で、川越駅前アトレに入っている女性も子供も楽しめるヘルシーなビュッフェ、マーケットテラス2号店へ出かけることに。
このお店、大人1900円とリーズナブルな価格なうえ、4歳以下の子供はなんとタダ!!!
子供連れも多く、人間というよりもまだ動物に近い我が家の怪獣たちと一緒でも気後れすることなく出向くことができるのがありがたいところ。
息子も奥さんも今日はひたすらデザート一辺倒で、かなり満足してもらえたので良かったです。
昼食後は息子と娘を遊ばせるために川越の商店街、クレアモール内にあるデパートのマルヒロ6階玩具コーナーへ。
ここにはsikuのミニカーが置いてあるので、すかさずチェックしてみると……
おおっと!!! ランボルギーニヴェネーノを発見!!!
2016年のsikuカタログに新車として紹介されて以来、これは絶対にゲットせねば!!! とず~っと欲しかったんです。
一台しか無かったのですかさずゲット。
そして息子も当然ながら「ぼくもほしい」と黄色いポルシェをゲット。
税込み734円にて購入したわけです。
高級車を教習車として採用していることがウリの教習所はよく見かけます。
ベンツやBMWを使っている教習所は聞きますが、さすがにポルシェに乗れる教習所っていうのは想像もつきません。
ドイツに行けばあるんでしょうか?
商品解説!
全幅 33.1㎜
全高 19.5㎜
実車の全長が4785㎜なので、計測すると1/59スケールとなります。
sikuのベーシックサイズミニカーは基本的に1/55の共通スケールなのですが、かなり小ぶりなサイズとなっています。
ホットウィールやトミカ、マジョレットミニカーと比べると年間に販売される新車の少ないsikuですが、2016年にはなんと!!! 待望のランボルギーニヴェネーノが発売されたんです!!!
sikuはドイツのミニカーメーカー。
ドイツ車を中心としたラインナップですが、現在ランボルギーニはアウディ傘下となっているのでsiku的にはドイツ車として見なされているらしく、現行商品としてはムルシエラゴロードスターやガヤルド、アヴェンタドールなどがラインナップされています。
遊び用の3インチミニカーとしてはトミカ、ホットウィールに継ぐ3番手。
ドイツ人のコダワリあるカッチリとした造形が定評のsikuヴェネーノは個人的には大本命なんです。
それでは各部をじぃ~っくりと観察してみましょう。
ボディは当然ながらダイキャスト製。
複雑なデザインのエクステリアはホットウィール同様に1パーツ構成ながら、実車の特徴をあますところなく再現しています。
とくに驚くのがディテールのシャープなことシャープなこと!!!
そもそもエッジの多いデザインのヴェネーノですが、どのエッジも先端が丸まることなくスっと切り立っており、攻撃的な雰囲気は実車そのまま。
リアウイングもダイキャスト製ながら、おそらく子供が投げたりしても破損しないギリギリの薄さを保っており厚ぼったくなりがちな一体成型ウイングとは思えないような出来栄え。
ペイントは少々ガンメタル寄りのシルバーで、フロントには拡大しても文字の潰れが無い高精度なランボルギーニのエンブレムがタンポ印刷で入ります。
インテリアはジクお得意のプラモデルさながらのシャープなプラパーツで、クリアパーツの透明度も抜群です。
シャシーはブラックのプラスチック成型で、フロントスポイラーの薄さや複雑なリアセクションの再現度など他を寄せ付けないシャープな仕上がりとなっています。
そして待望の足回りなのですが……
なんというのでしょうか、こうsiku無批判肯定派としては全てを絶賛したいのですが、残念ながらこのヴェネーノ最大の問題点となっています。
まず問題なのが車高の高さ。
実車のヴェネーノは地を這うような地面ギリギリの車高なのですが、sikuヴェネーノの車高はかなり高め。
さすがにSUVとまでは言いませんが、スポーツカーならばもう少し低めのセッティングにしてほしいところです。
同車のランボルギーニはどの車種も同様に車高が高めなので、設計者のクセか会社の方針なのかもしれません。
そしてsikuミニカーのウリである実車に合わせて専用設計されたホイールヤなのですが……
実車と形が全然違うんです。
実車は細い7本スポークでレッドラインがリムに入るのですが、なぜか太い5本スポークという似ても似つかない構造。
レッドラインは他のsikuミニカーでリムがペイントされたものを見たことが無いので無くても仕方がないのかな~ と思いますが、ホイールの形状はもう少し頑張ってほしかったところです。
カタログの試作の段階からこのホイールを履いており、製品版では変わるのかな~ と思っていたのですが。
と、厳しいことを言っちゃったのですが、普通の3インチミニカーはホイール共用が当たり前ですし、このサイズ、この価格でゴムタイヤを履いているだけでもありがたいんですけどね。
車体裏には
LAMBORGHINI VENENO
11148588800 Sieper Gmbh
siku SD16291 Postiach 2559
Made in China 58475 Liietanscheid
Germany
751PS 12Zyl
CE 552KW 6.498ccm
355km/h 8.400U/min.
と刻印されています。
sikuのベーシックサイズのミニカーは知育玩具という側面もあり、車体裏には排気量や最高時速、馬力などのスペックが詳細に記されています。
中国製ですね。
こうして比べると、各社ごとの特徴がよく解ります。
車高のセッティングはホットウィールが一番。
カラーリングに関してはトミカがもっとも実車に近い色合いとなっており、リアセクションはプラスチック製の別パーツとなっているので実車同様にリアウイングやインテークがブラックで再現されています。
ディテールはsikuがダントツ。
トミカやホットウィールで曖昧に処理されているラインがすべて切れるように立っており、シザードアのドアノブやキーシリンダーまで再現されているのはsikuだけです。
ボディアレンジはトミカは安全第一にエッジを落としたちょっと丸っこいディフォルメ。
ホットウィールは凹凸をくっきり強調したグラマラスなディフォルメ。
sikuは他社製品よりも弱冠大きめなことを差し引いても全体に細長いスタイルとなっていますが、これは実車もこの通りなのでプロポーションはディフォルメを廃した正確なものとなっています。
同じ車ながら、それぞれのメーカーの個性により驚くほど違ってくるのが面白いところです。
安定して入手したいならトミカ、わかりやすい格好良さならばホットウィール、実車に忠実なモデルが欲しいならばsikuといったところでしょうか。
おわりに
というわけで170台目のコレクション、ランボルギーニヴェネーノでした。
ちょっと厳しいことを書いてしまいましたが、これもsikuを愛するがゆえ。
いや~ 私siku好きすぎるんで、書いてるとちょっと冷静じゃいられなくなっちゃうんですよね。
車高の難こそあるものの、実車の雰囲気を最も忠実に再現しているので個人的にはイチオシです。
フロントのゆるやかなプレスラインとかこのサイズで再現してもほとんどわからないのにバッチリ入ってますからね。
上から見れば車高なんてほとんどわかりませんし。
車高とタイヤをさえなんとかすればもっと格好良くなること間違い無しなので、もう一台手に入れたらカスタムしてみるのもアリかも。
ベースとなったアヴェンタドールと並べてみたいんですが、うちの近所のsikuコーナーでは全滅状態で、まったく見かけないんですよね。
次回はアヴェンタドールをゲットして並べてレヴューしてみたいものです♪
【コレクション台数 170台】
【コレクション使用額 57581円】
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