【HOTWHEEL MAZDA787B 2018 CIRCUIT LEGENDS 5/5】
マテル製 税抜き定価700円
実車解説
マツダ787Bはマツダが開発したプロトタイプレーシングカー。
マツダといえばご存知ロータリーエンジン。
787Bは1991年のルマン24時間耐久レースで、最初で最後のロータリーエンジン車としての総合優勝を果たした車として、日本のレーシングカーの中でもトップクラスの人気を誇る一台です。
ところで、ロータリーエンジンはかつて耐久力に優れたエンジンであったということをご存知でしょうか?
多くのガソリン車はレシプロエンジンと呼ばれるピストンとシリンダーによって熱エネルギーを回転運動に変換する構造となっています。
一方、ロータリーエンジンは内部のローターが回転するエンジンで、ピストンとシリンダーを使わないシンプルな構造であり、部品点数が少ないぶん破損が少なく耐久力に秀でていました。
通常の乗用車に搭載されたロータリーエンジンは故障はその特殊製ゆえに当初は故障が多かったのですが「一回のレースでとにかく長時間走る」というポイントにおいてはまさに耐久レース向けのエンジンだったのです。
それでも100年以上の技術蓄積があるレシプロエンジンと、ほぼマツダのみでしか使われていないロータリーエンジンをレーシングカー向けに開発するのは非常に困難であったと記録されています。
1991年はちょうどバブルが崩壊した年で、燃費の高いマツダのロータリーエンジン車はこの年以降急激に売り上げを下げて行きます。
787Bの華やかな勝利はロータリーエンジン有終の美を飾る最後の勝利だったのかもしれません。
購入日記
えと、これも確か随分前に買ったホットウィールです。
確か息子と娘と一緒にトイザらスウニクス南古谷店に行ったときのこと。
息子と娘を同時におもちゃ屋で遊ばせるって何気に超高難易度なんですよ。
なんせ男と女。
興味のあるコーナーが全然違う!
娘はプリキュアが好きだし、息子はミニカーとか仮面ライダーが好き。
基本娘を見つつ、息子にはその辺りで遊んどいて!おとうさんはここにいるからねと息子には目のみえる範囲にいてもらうんですが油断するとすぐに姿が消える。
で、何故か一緒にいると思うと同じおもちゃを取り合ってケンカする。
グオ〜ってなりそうになるんだけど、でも息子が妹におもちゃの遊び方を教えてあげているときとか、二人が並んだ後ろ姿を見るとすごく可愛いのでなかなか3人で行くおもちゃ屋って捨てがたいんですよね。
息子には確かこの時何か買ってあげたはずなんですけど忘れちゃいましたw
娘は安定のシャボン玉。本当にシャボン玉大好きなんだよなあ。
私は最後にホットウィールコーナーに寄らせていただいたのですがふと壁を見た瞬間驚きました!
え、なんでマツダ787Bが残ってるん?
なんせ車に全く興味がなかった頃の私ですら知ってたくらいの有名どころですし、この時は確か新金型でのホットウィール初商品化でかなり話題になっていたはず。
なのになんで10台くらい、まるで不人気車みたいにぶら下がっっているんだろうと手にとってみると!
リアウイングがぐねん、と曲がっているではありませんか。
他のを見てみるとどのモデルも全部リアウイングが曲がってる!
なるほど、だから歴戦のコレクターの方々がスルーしてたんですね……
でもですよ!ここで本業のプロモデラースキルが役立ちます。
ブリスターを通して曲がって見えるリアウイング、これは修正できるやつじゃん!と。
これまで数多くのガシャポンや食玩をリペイントしてきた経験が訴えかけてくるわけですよ!
これはしっかりHOWTOしないと、とあえて一番曲がったモデルを手に取り、769円にて購入したわけです。
5面図
商品解説
全長 68.5mm(リアウイング込み78.5mm)
全幅 32mm
全高 17.5mm
実車の全長が4782mmなので、計測すると正確なスケールは1/60になります。
なお、このマツダ787Bに関しては発売当時にホットウィールにわかマニア氏が非常〜に素晴らしいレビュー記事を書いてくれておりまして、ぜひそっちの方を見てください。
今回は大いにそちらの記事を参考にさせていただきましたm(._.)m
MAZDA 787Bのレビュー!ル・マン初優勝した日本車のワークスカラー版![FLC25]【Car Culture Circuit Legends】
マツダ787Bは2018年のニューモデルとしてメタルボディ&メタルシャシーの重塗装版シリーズ「HW CAR CULTURE」の「CIRCUIT LEGENDS 」で販売が始まったモデル。
つまりこのモデルがデビューモデルなんですね。
ホットウィールの日本車モデル、とうかここ最近発売されたモデルの中でも特に気合いが入っている造形で、形状、ペイント共に非常にリアルに仕上がっております。
マツダ787Bといえばルマン優勝車のオレンジとグリーンに塗り分けられたレナウンカラーの55号車が頭に浮かぶと思うのですが、今回商品化されたのは6位となったホワイト&ブルーのマツダワークスカラーの18号車を再現したものです。
ずしりと重いダイキャスト製ボディは均一にホワイトで美しくペイントされ、全身に実車通りにレーシングストライプや企業ロゴがビッシリとタンポ印刷で入ります。
結構ホットウィールのソリッドホワイトって下地のダイキャストが透けて見えてることがあるんですが、このモデルはそんなことなくもうワンランク上のミニカーばりな驚きの白さ。
ダイキャスト製のシャシーはマットなゴールででペイントされており、これまたすんごいいい質感なんです。
ホイールは実車同様に前輪と後輪で違うゴムタイヤことリアルライダーを履いており、
前輪は「RRA(リアル・ライダー・エアロ)」ホイール、
後輪は「RREx(リアル・ライダー・エキゾチック)」ホイール
を装着しています。
車体裏には
Mazda 787B
L33 FLG25
HOTWHEELS
c2017 Mattel
1186 MJ,1,NL
mde in THAILAND
と刻印されています。
メタルボディ&シャシーの重塗装版モデルなのでタイ製ですね。
このモデルの最大のポイントは何と言ってもリアカウルの開閉ギミック!
プロトタイプレーシングカーといえばガバっとカウルを外して整備するシーンは印象的で、プラモやミニカーでよく再現されてはいるんですがまさかホットウィールでもこれをやってくれるなんて!
私はミニカーでどっか開くなら断然エンジンフードがいいです。
やっぱりエンジンて車の心臓ですし、見えるとモデルに魂こもってる感じが好きなんですよね〜♪
内部は少ないパーツながら雰囲気よくまとめられています。
レーシング用ロータリーエンジンであるR26Bエンジンも再現されています。
造形的にちょうどロールバーとカシメの間くらいに位置してしまうため×字からチョロっと覗くくらいですが、787Bといえばルマン最後のロータリーエンジン優勝車ですから外せないポイントですよね。
ちなみにレギュレーションの変更で1991年を持ってロータリーエンジン車はルマン24時間耐久レースに出られなくなりましたが、実は93年にまたレギュレーションが変わってロータリーエンジン車は参加可能になっております。
これを初めて知ったときは「ええ〜!」ってなりましたね。
なるほど、だから「最後のロータリーエンジン優勝車」なんだなあ〜
軟質樹脂性リアウイングの歪みを直す方法
はい、ホットウィール凄技テクニックの時間ですw
今回のテーマは歪んだリアウイングの修正です♪
このようにブリスター状態では歪んでしまっているリアウイング。
一見直せなさそうですが、このリアウイング、素材は破損を抑えるために軟質樹脂製となっています。
おそらく金型成型状態ではシャキッとまっすぐだったものが、ブリスターに入れている間にカードに押し付けられ、だんだんと曲がっていったと考えられます。
塩ビのような軟質樹脂製のパーツは曲がりやすい反面、ドライヤーの温風で温めてやればすぐ元の形に戻ります。
これはあくまで成型段階の形が本来の形状で、曲がっているのは力がかかってただ歪んでいるだけだけなので熱で柔らかくなると元の形状に自然と戻ってしまうわけなんですね。
しばらくドライヤーを当てればこの通り。
熱した直後はパーツがグニャグニャで、触ると歪んでしまうので冷えるまでは触らずしばらく待ちましょう。
みなさんもリアウイングが歪んでいるときはこんな風に直してやってくださいね♪
終わりに
というわけで255台目のコレクション、マツダ787Bでした。
……ってそうだった! ホットウィールで私みたいにブリスターをバンバン開けて楽しんでる人ってむしろ少数派だったんだ!
そりゃあみんなスルーするわけですよ!
あれですね。きっとアメリカのガチホットウィールコレクターならきっとブリスターを開けずに歪んだリアウイングを修正する方法とか知っているに違いない……
きっと累計購入台数10000台以上で解除されるホットウィールオーラパワーとかあるんですよ!
ホットウィール凄技テクニックへの道のりはまだまだ遠いみたいです〜
【コレクション台数 255台】
【コレクション使用額 99384円】
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