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【Hot Wheels(ホットウィール)】スティングロッドⅡ 2015-086/250 HW-OFF ROAD™

STING RODⅡ (1)

 【Hot Wheels STING ROD™Ⅱ 2015-086/250 HW-OFF ROAD™】

 マテル製 税抜き定価300円

実車?解説

 スティングロッドⅡは近未来デザインが光る、重武装の軍用車です。

 全身には十三本ものミサイルを搭載。

 ボンネットには大口径の機関銃が装備されています。

 西部警察のスーパーZなんかは2本機関銃を積んでるだけであれだけ派手に活躍していたわけですから、3本、しかも1/64スケールでこんなに砲身が太いとなれば、直撃せずともかすっただけで敵を肉塊に変えるには充分でしょう。

 全身には細かなリベットが打たれており、オリジナルデザインながら速度よりも生存性を高める重装甲を重視する軍用車らしさがしっかりと考えられています。

 こんな小さい車にこんなにミサイル積めるのか? とも思うかもしれませんが、現代ではミサイルの小型化により、ジープやハンヴィーのような小型軍用車にミサイルを積んで、軽快な機動性を活かして敵の戦車やヘリコプターを迎撃するのは一般常識となっています。

 コクピットのシートの前には装甲板が配置されており、兵士の保護を最優先に考えるアメリカらしい趣向が生きているのも実にホットウィールらしいところ。

 派手なカラーリングとデザインに騙されがちですが、しっかり軍用車としてデザインされた一台。

 スティングロッドⅡは実に見どころの多いホットウィールなんです。

STING RODⅡ (2)

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購入日記(※映画『カーズ クロスロード』のネタバレが含まれます)
 息子とカーズ・クロスロードを観に行ってきました!!!

 TVでCMが流れるたび、「いおんおおいてんにみにいこうよ」とねだられたら行くしかありません。

 事前に席を予約しておいたのですが、当日の放映時間は8:45分からと18:時からの2回だけ。

 ピクサーの映画なのになんでこんなに放映時間が少ないんだろう? 人気無いんだろうか? と見にいく前からちょっぴり不安になりますが、早朝から息子を自転車に搭載してイオン大井店のイオンシネマにGO!!!

 映画館の上映室に入っていみると、お客はほとんどいない貸し切り状態。

 ま、これなら息子が多少暴れても大丈夫か、とプラス思考しつつ、ポップコーンを口にいれて息子をおとなしくさせながら観覧開始です。

 『カーズ クロスロード』は『カーズ1』の続編。

 『カーズ2』は見て無くても大丈夫ですが、『カーズ1』を観ていないと話もわからないし、感動も味わえないので絶対に1を観ておいたほうが楽しめます。

 ストーリーのテーマは「人生の岐路」と「世代交代」。

 新人にチャンピオンの座を奪われたライトニング・マックィーン。

 次のレースで勝利できないと即引退とスポンサーに迫られ、新時代のレーサーたちに立ち向かうため
新たな訓練で勝利を目指す…… とここまではよくある話なのですが。

 マックィーンのトレーナーとして登場するクルーズ・ラミレスというキャラクターが実は本作のもう一人の主人公なんです。

 正直最初はそんなに重要なキャラだとは思っていなかったので、最後の大どんでん返しにはビックリ!!!

 カーズはピクサーの映画としては正直まあ普通だよね~ と思っていたのですが、クロスロードは本気で泣ける感動作でした。

 ただ…… 大人が楽しい、ということは子供にはちょっと難しかったようで。

 息子は1時間過ぎたあたりから飽きはじめ、あろうことかクライマックスの最終レースが始まったあたりで

 「おとうさん、つかれた。ほっとうぃーるかいにいこうよ」

 と劇場から出ようとする始末。

 必死に息子を説得して、なんとか最後まで観ることができました。

 映画が終わったあとはイオンのおもちゃコーナーへ。

 「カーズ クロスロード」を観た直後ですから、カーズトミカを買おうとトミカコーナーを覗きます。

 もちろん欲しいのはクルーズラミレス一択。

 マックィーンの95番のゼッケンをつけた最終レースバージョンが欲しいな~ と探しますが売り場には無く。

 おかしいな~ とその場でググってみると、なんと最終レース仕様はネットのディズニーストア限定商品なんですね。

 通常版でもいいや、と買おうとすると息子が腕を掴んで止めます。

 息子「おとうさん、ほっとうぃーるにしよう」

 私「いや、おとうさんカーズクロスロード観たばっかりだから、カーズトミカが欲しいんだけど。息子だってカーズトミカ欲しいでしょ?」

 息子「ほっとうぃーるがいい」

 私「カーズトミカが……」

 息子「おとうさんも一緒にほっとうぃーるにするの!!!」

 …… と押し切られてホットウィールコーナーへ。

 息子はすでにスティングロッドⅡを握りしめており、キラキラした目でもう一台のスティングロッドⅡを私に差し出して「おとうさんもぼくといっしょのにしようよ」と迫ってきます。

 この日はホットウィールの発売日で、ホットウィールコーナーには人気の実車系がすんごいぶら下がってたんですよね。

 そっちがいいなあ…… と思いつつも、よく見てみると息子のスティングロッドと私に差し出してきたスティングロッドは細部がかなり違います。

 これは面白い記事が書けそうだ!!! と直感が来たので息子と一緒に216円にて購入したわけです。

 息子は「おとうさんとおなじ!!! ぎゃお~!!!」と飛び跳ねて喜んでました(笑)
 
STING RODⅡ (4)

 息子が購入した2017-246/250 DINO RIDERS™のスティングロッドⅡ。

 見ての通り、私が購入したモデルだと別パーツ化されていたルーフ上の3連ミサイルとボンネットの機銃がボディに一体化されています。

 後でしっかりと新旧スティングロッドⅡを比較していきたいと思います。

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商品解説
 全長 74㎜

 全幅 31.7㎜

 全高 28㎜

 実車の存在しないホットウィールオリジナルデザインなので正確な縮尺はわかりませんが、シートやステアリングのサイズから考えるとホットウィール標準の1/64スケールくらいだと思われます。

 スティングロッドⅡは2010年のニューモデルとして、ベーシックカーでの販売が始まったモデル。

 デザイナーは現在ホットウィールのチーフデザイナーを務める日系アメリカ人のジュン・イマイ氏によるもの。

 名前に「Ⅱ」とありますから、当然初代スティングロッドも存在します。

 初代スティングロッドは御大ラリー・ウッド氏によるデザインで1988年デビュー。

 セダンタイプの2シータースポーツカーのルーフに戦車のペリスコープがくっつき、巨大なオフロードタイヤでハイリフト化。

 取り外したリアゲート部に2連ミサイルを搭載した姿はまさに即席軍用車。

 Ⅱの未来的なスタイルとは違い、ボディがかなり実車寄りのデザインなので、ぱっと見た感じだと「マッドマックス」シリーズに登場する改造車に非常によく似ています。

 素晴らしく格好いいのでぜひこちらも欲しいところですが、サイドラインや5パックなどではコンスタントに発売されているものの、ベーシックカーにはほとんどラインナップされていないのでなかなか入手するのは難しそうです。

 「Ⅰ」を踏まえて「Ⅱ」のデザインを見てみると、車体後部に搭載したミサイルや全身に打たれたリベット、オフロードタイヤといった意匠は残しつつも、近未来的なイメージと過剰なまでにミサイルで武装したデザインは「いかに前と変えつつ、Ⅱとして成り立たせるか」というデザイナーの苦心が伺えます。
 
 偉大な初代を超えるって、0から始めるよりも難しいですもんね。

 このモデルは2015年のベーシックカーとして、セグメント「HW-OFF ROAD™」にラインナップされたもの。

 ボディはダイキャスト製で、ツヤ消し加工されたメタリックレッドレッドでペイントされています。
 
 このツヤ消し加工っていうのがいいんですよね。

 スティングロッドは軍用車寄りのデザインで、表面にリベットなどのディテールが数多いので、テカテカの光沢よりもフラットなマット仕上げのほうが全身が引き締まってディテールが引き立つんですよね。

 左右非対称ドクロをあしらったバイナルグラフィックもいいですね~♪

 「STING」には植物や昆虫の「毒針」「棘」という意味があるので、毒々しいデザインのタンポ印刷はこのホットウィールにはピッタリです。

 キャノピーはクリアーイエローでの成型。

 インテリアはパールシルバー、シャシーは弱冠ガンメタル寄りのシルバーのプラパーツで成型されており、ディテールが非常にシャープなのが嬉しいところ。

 実車解説でも書きましたが、シートの前にメッシュがはった防弾板があるのがいいですね。

 実物の軍用SUVでも、RPG-7などの成形炸薬弾から乗員を守るためにこうした装備を装着している車両もありますし。

 ただなんとなく考えた未来っぽい車では無く、本物のディテールをさりげなくデザインに取り入れているのがホットウィールの素晴らしいところですね。

 ホイールは軍用車らしいオフロードタイプのもの。

 前後でリムのカラーリングがメタリックブルー、イエローと違っており、マット仕上げで地味になりがちなボディを色鮮やかに引き立ててくれています。
 
STING RODⅡ (11)

 車体裏には

                 H 14

         1186 MJ, 1. NL

         ©2009 Mattel
         Sting Rod™Ⅱ

     
              made in
                                        Malaysia

          Hot Wheels

 と刻印されています。

 ホットウィールのベーシックカーなのでマレーシア製ですね。

 と刻印されています

2015年版と2017年版、リキャスト部分を比較してみる
STING RODⅡ (12)

 さて、お待ちかねの比較タイムです。

 2015年版と2017年版と並べてみると……

 ひと目見ただけで車体後部の3連ミサイル部が大きく変わっていることがわかります。

STING RODⅡ (13)

STING RODⅡ (14)

 こちらは2015年版。

 3連ミサイルはプラスチック製の別パーツとなっており、上下に可動します。

 ミサイルの射角を変えられるのは軍用車としてリアルですし、遊べるポイントですね♪

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 こちらは2017年版。

 ボディと完全に一体化され、ダイキャストパーツとなっています。

 可動しないのはともかく、金型の抜きの都合でミサイルとボディの隙間が完全に埋まっているのはちょっといただけない。

 反面、ダイキャストの比率が高いので、持って比べるとあきらかに2017年版のほうが重量感があります。

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 ボンネットの車載機銃。

 2015年版だとインテリアと繋がった別パーツとなっており、隙間から覗くリアリティは抜群。

 ちょっと加工して機銃穴とか開けてやればより格好良くなるのではないでしょうか?

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 こちらは2017年版。

 パッケージのカードデザインと見比べないかぎり、なにがついているのがよくわからない感じに。

 ここの処理はかなり寂しいですね。

 いっそのこと、リューターで穴を開けてでっかいエンジンを流用して載せたほうがホットウィールらしいかも?

STING RODⅡ (18)

 車体裏を確認。

                       Sting Rod™Ⅱ

                                      H53    Hot Wheels

          ©2015 Mattel
              1186 MJ,1.NL

                                           made in
                                          Malaysia
                                            DHT 32

 と刻印されています。

 2015と表記があるので、おそらく2015年版のスティングロッドⅡが生産された直後に金型の改修が入ったものだと思われます。

 改修前のスティングロッドⅡはまだまだトイザらスやイオンに行けば普通に買えるので、バリエーションを揃える目的以外なら、ギミックがしっかりしている2015年以前のモデルの購入をオススメします。
           

 

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おわりに
 というわけで209台目のコレクション、スティングロッドⅡでした。

 最初は息子に押し付けられてなんだかな~と思ってましたが!!!

 先代のデザイナーが作った傑作である初代の存在。

 2代目が初代を超えるべく、苦心してデザインを作り上げたスティングロッドⅡ。

 これはまさに「カーズ クロスロード」で描かれていた「世代交代」そのものではないでしょうか?

 ホットウィールには「Ⅱ」どころか「Ⅳ」くらいまで進んでいるモデルが数多くあります。

 それらを並べて「ホットウィール クロスロード」を楽しむのも我々コレクターの使命かもしれませんね♪

  

 【コレクション台数 209台】

 【コレクション使用額 72268円】

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